2014 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の視聴覚情報への反応分析による看護実践能力の数量化と教育用ツールの開発
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24659979
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
岡安 誠子 島根県立大学, 看護学部, 講師 (30346712)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護実践能力 / 看護基礎教育 / 視聴覚情報 / 主体的分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,看護基礎教育においてテキストをデータとした看護実践能力(観察力,推測力等)の数量化の方向性を検討した.数量化の実際については,プレ調査データを基に,看護学生の視点を指標とした評価基準を作成し数量化を検討し,これを学会で報告した.また,看護教育の国際ネットワーク会議に参加し,シミュレーション教育に関する情報収集を行い,この内容の報告を行った.今年度,検討した結果,本調査の看護実践能力の分析枠組みは研究計画当初から参考にしていた「学士課程においてコアとなる看護実践能力と卒業時到達目標」に依ることとした.これを指標とした評価基準を設け,それぞれの能力に関わる場面を想定して調査用シナリオおよび臨床場面の動画(視聴覚情報)を作成した.動画作成にあたっては,内容の妥当性や適切性について複数の基礎看護学教員に適時意見を求めながら進めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
テキストに基づいた看護実践能力を数量化するための手続きにおいて,テキスト分析という多様な反応に対応するため,その方策の検討に多くの時間を割いたことが全体的な遅れにつながったと考える.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は今年度が最終年度の計画であったが,本調査の準備に時間を要したことから期間内に調査を実施することが難しくなった.1年間の期間延長を申請し承認されたため,次年度には本調査を実施することを予定している.本調査の分析結果を基に評価基準の最終的な補正を行った後に数量化を行い,学年進行による差あるいは教育内容と照らし,看護学生の視聴覚情報への反応(テキスト)分析による看護実践能力の数量化の可能性と成果の教育活用について考察する.
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Causes of Carryover |
課題研究の調査時期の遅れに伴い,調査に関わる費用として残額が生じた.研究協力に関わる謝金およびデータ入力作業に関する謝金が必要となったため,研究期間の延長を申請し,次年度への繰り越しを行った.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度,作成した動画を用いた調査を看護学生1~4年生を対象に横断的に実施する.更に年度末に再調査を実施することで,当該年度の縦断的な評価も行う.
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