2013 Fiscal Year Research-status Report
抗がん剤曝露対策へのステトラ・モデル介入の有効性に関する研究
Project/Area Number |
24659983
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
神田 清子 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40134291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 範子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10222944)
平井 和恵 東京医科大学, 医学部, 教授 (10290058)
武居 明美 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (70431715)
高階 淳子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70436187)
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Keywords | 抗がん剤 / 曝露対策 / 安全 / 病院組織 / アプローチ法 / ステトラモデル |
Research Abstract |
本研究の目的は,これまでに明らかにした組織における抗がん剤曝露対策の推進を促すアプローチ要素を活用し,組織全体への曝露対策を導入するステトラ・モデル介入の有効性を検証することである. 今年度はステトラ・モデル介入による抗がん剤曝露対策への取り組み実施と評価を秋田県と鹿児島県において組織としてマニアル等で言語化された曝露対策マニュアルがなく個人防護のみ行っており,組織としての導入を検討している協力が得られる施設をモデル的に選択し介入している.介入は同一対象施設で前後比較を行い評価している.介入は7段階からなるモデルを次のように設定.すなわち第1段階 指針作成への動機づけの強化と曝露対策推進への意見一致, 第2段階 組織診断と土台作り,第3段階 組織の立ち上げ,第4段階 指針原案作成と指針の承認,第5段階 指針完成,第6段階 指針に基づく曝露対策の浸透,第7段階 評価である.介入前後の評価は①看護職員の曝露対策の知識,技術の前後比較,実践の行動の評価②管理者の安全に対する考え方,価値観調査 文章完成法 ③関係者の内省記録の記述分析による変化プロセス ④組織全体としての取り組み成果(マニュアル,教材,教育法)⑤プロセスとしての関係者の困難点,強み,チーム力(面接調査)を明らかにするよう設定した. モデル介入の有効性検証のため半年間にわたる介入を継続し蓄積している.さらにリーダとなる組織関係者と頻回にコンタクトを持ち進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
組織全体への曝露対策を導入するステトラ・モデル介入の有効性を検証するために秋田と鹿児島で介入をはじめており、概ね順調であると判断.
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Strategy for Future Research Activity |
ステトラ・モデル介入による抗がん剤曝露対策への取り組み実施・評価をさらに進める.対象施設を1-2件拡大し,組織としてマニアル等を導入し、曝露対策を定着させるステトラ・モデルの効果を評価する.成果発表にも取り組む.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
施設の介入に関して教材費が見積もりより少なくすんだ.継続的な介入のために会議の回数が減少したことも影響し旅費等の経費が減少した. 研究成果を明確に出来るよう介入施設を増やすために教材費等の経費や介入補助者の経費が必要になる.さらに継続的介入と同時に評価のため直接的会議を行いまとめ上げる必要がありそのため旅費が必要である.さらに成果発表に有効な方法を複数検討するために費用を使用する.
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Research Products
(1 results)