2014 Fiscal Year Research-status Report
抗がん剤曝露対策へのステトラ・モデル介入の有効性に関する研究
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24659983
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
神田 清子 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40134291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 範子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10222944)
平井 和恵 東京医科大学, 医学部, 教授 (10290058)
武居 明美 群馬大学, 保健学研究科, 助教 (70431715) [Withdrawn]
高階 淳子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70436187)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 抗がん剤 / 曝露対策 / 安全 / 病院組織 / アプローチ法 / ステトラモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は, これまでに明らかにした組織における抗がん剤曝露対策の推進を促すアプローチの要素を活用し, 組織全体への曝露対策を導入するステトラ・モデル介入の有効性を検証することである. 今年度はステトラ・モデル介入による抗がん剤曝露対策への取り組み実施と評価を秋田県と鹿児島県において組織としてマニュアル等で言語化し, 介入を行っている. また, 新たな取り組みとして群馬県での2施設に次の様にアプローチを開始した. 第1段階 指針作成への動機づけの強化と曝露対策推進への意見一致 第2段階 組織診断と土台づくり 第3段階 組織の立ち上げ,第4段階 指針原案作成と指針の承認 第5段階 指針完成 第6段階 指針に基づく曝露対策の浸透 第7段階 評価である. 秋田県における施設では第4段階まで進んでいるが,第5段階の指針完成には至っていない.遅延している要因として第3段階の組織の立ち上げが円滑にいっていないことがあげられる.また鹿児島においても第5段階にとどまっている.さらに新たな取り組みを展開した群馬においては, 推進者に選定した人物と管理者が, 他者に自分の考えを伝える力に問題があり,組織全体として取り組むことが出来ない状況であり研究が中断となった. 今後は, 推進力と抑制力の客観的な分析を行い, 介入継続をする予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第5段階の指針を作成するためには組織全体の合意形成が必要であること, またリーダーとなる推進者が他者に曝露対策が必要であることを十分に伝える知識と伝達力が必要であること.さらには管理者の協力が必要であることから、そのどれが不足しても次のステップにすすむことができない.このため遅れがでている.
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Strategy for Future Research Activity |
促進要因を十分考慮し、推進者が活動できるように組織を整える介入を研究者が行う.もしくは抑制力に関して分析を行い介入ができるように進める.
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Causes of Carryover |
ステトラモデルを7段階に決めて介入を試みているが、秋田県における施設では第4段階まで進んでいるが,第5段階の指針完成には至っていない.遅延している要因として第3段階の組織の立ち上げが円滑にいっていないことがあげられる.また鹿児島においても第5段階にとどまっている.これは指針作成には組織の合意形成が必要であること,管理者の協力が不可欠であり,時間が必要であり遅延が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費 鹿児島2往復 秋田2往復 謝金、介入のための会議
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Research Products
(4 results)