2012 Fiscal Year Research-status Report
母親の清潔なおしゃれ意識とチャイルド・マルトリートメント予防に関する新機軸研究
Project/Area Number |
24660000
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
安田 孝子 浜松医科大学, 医学部, 講師 (30377733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 君枝 浜松医科大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (40331607)
尾島 俊之 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50275674)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | おしゃれ意識 / チャイルド・マルトリートメント / 愛着 / 母子 |
Research Abstract |
女性のおしゃれや化粧に関する意識や社会的意味についてジェンダー、母親役割と就労、母子の愛着形成、愛着障害についての文献検討を実施し、質問票の開発を行った。橋本ら(2006)のおしゃれの二面性尺度は、おしゃれは他者からの評価を懸念して外面を着飾る側面と自己充実感を得るために見えないところに気を配るなどの自己志向的なおしゃれ側面の尺度である。調査項目として生活習慣、化粧品の購入頻度、自己意識等について検討していた。島田ら(2003)の文献により、親としての自信や自己肯定感、生活適応の尺度である産褥期育児生活肯定感尺度等を検討した。母子の愛着障害に関しては鈴木ら(2011)の愛着システム不全評価尺度等を検討した。 子どもの虐待防止に関しては、幸福な親子関係の形成のための'To Prevent Child Abuse and Neglect' at Healthy Families Pinellas, St Petersburg, FL. の研修を受けた。Healthy Families Pinellasの理念、チームの構造、専門職の子育て支援のシステム、家庭訪問についての講義や産院の施設見学、家庭訪問を専門職との同行による見学等の研修を受けた。 日本においては2008年に児童福祉法の改正により、妊娠期から児童虐待予防として特定妊婦として早期から支援をすることが開始した。そのような支援の現状を把握し、Healthy Families Pinellasの方法を参考にして、日本における方法の開発に関して検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究以外の研究の論文作成(産褥期の母親の再喫煙に関する研究)と学部・助産学専攻科・大学院の教育、社会貢献のための講演(10代の女子のやせの現状や月経異常)等のために時間をかけることが必要であった。本研究の計画では、平成25年度に尺度開発と調査を計画していたが調査が未実施である。アメリカへの研修は実施できたので、計画の遂行ができている。
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Strategy for Future Research Activity |
質問票は、おしゃれ意識、化粧に関する意識や意味、母性の概念、母子接触、産褥期育児生活肯定感尺度、子どもの睡眠測定などの文献をもとに質問項目を精選し、著作権のある尺度は使用許諾を得る。文献とグループインタビューをもとに質問票を作成し、プレテストの実施を経て、信頼性と妥当性の検討を行い、質問票を完成させる。 静岡県内のA市において縦断研究を実施する。A市に在住している①妊娠20~24週の妊婦、②出産後1か月赤ちゃん訪問時の母親、③子どもの1歳6か月児健康診査時の母親とする。人数は2,000人とする。A市内の病院、助産院において、妊娠20~24週の妊婦に研究の説明を行い、同意を得られた妊婦に、妊娠20~24週時、出産後1か月赤ちゃん訪問時、子どもの1歳6か月健診時に自記式質問紙の配布し郵送法によって回収する。 虐待予防の研修を受け、方法の習得に努め、A市内の地域の保健師、病院の周産期センターの看護管理者、大学研究者等との連携のあり方を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査票のプレテストと調査の実施(2000人)のために調査票の作成50,000円、郵送料160,000円、データ入力等の人件費100,000円、学会参加費50,000円、事務連絡費20,000円、虐待予防の研修100,000円等を計画している。
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