2012 Fiscal Year Research-status Report
育児困難な乳幼児と保育者のコミュニケーションの進展
Project/Area Number |
24660027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kansai University of Nursing and Health |
Principal Investigator |
門脇 千恵 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (50204524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 和義 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70285352)
曽我部 美恵子 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10299828)
齋藤 啓子 関西看護医療大学, 看護学部, 講師 (50552105)
森田 智子(小笠原智子) 関西看護医療大学, 看護学部, 准教授 (50331202)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 育児困難児 / 乳幼児 / コミュニケーション / 自自閉症スペクトラム障害 |
Research Abstract |
I.研究目的について:1.0歳から5歳の各年齢段階で適応可能なADSの存在を示唆するチェックリストの作成。2.ASDを疑われる育児困難児が保育者に示す行為を健常発達と比較して分析。3.ASDが疑われる育児困難児のエコラリア刺激と関連させて内容を分析。 II.研究方法:1.事前に、淡路島内の保育所および母親に対して、ASD について研修会を開催しASDに対しての理解を深める。2.淡路島内および関東地区の保育所、幼稚園の協力を得て、ビデオカメラを使用して遊びの場面、食事の場面などの撮影を行う。3.チェックリストは、先行研究を参考に作成。 III.研究における看護倫理に対する配慮:関西看護医療大学倫理委員会での承認を得た。 IV.結果:1.研修会の参加者の職種はほとんどが保育士であった。研修会後の、参加者に、研修内容および「自分の周囲で気になるお子様はいらっしゃいますか」について「はい」「いいえ」の回答を求めた。「はい」と回答したものが、全体の80%を示した。2.淡路島の保育園長には、事前に研究の趣旨を説明し、快諾を得ていたが、施設職員の協力が難しく保護者への同意が得られず保育園でのVTR撮影は、困難となった。そのため知人の紹介を得て健常児(5歳児)のVTR撮影を行った。場所は、早稲田大学の教室を使用した。研究代表者と5歳児との遊びの場面、食事の場面についてVTR撮影を約15分間行った。その後、DVDを再現し2名の研究者により、3分の中で「アイコンタクト12回」、「ターンティキング12回」、「共同注視11回」、「話しかける16回」、「見せる10回」、「微笑みかける9回」、「身体接触0回」を確認した。3.チェックリストについては、若林、東條らが開発した「児童用AQ(日本語版)作成の標準化について」国立特殊教育総合研究所一般報告書平成16年3月と併せて日本語版M-CHATを参考に作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象が得られず、最初の目的はほとんど達成できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
乳幼児の発達障害については、できるだけ早期に発見し、対応が必要であるが、実際には未だ社会的な偏見があると考えられる。 研究計画時には快諾を得ていた施設(淡路島)での調査が困難となったため、現在、淡路島、広島県、関東地区の施設での調査依頼中である。淡路島では、今年度も研修会を予定しており地域との密接な関係を作ることで研究成果をあげたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
統計ソフト(SPSS)の購入費用 研究施設の訪問、実施に関する経費
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