2012 Fiscal Year Research-status Report
在宅における脊椎圧迫骨折患者の寝たきり予防のための訪問看護プログラムの有用性
Project/Area Number |
24660065
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
福田 由紀子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (00321034)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 武夫 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (40022892)
杉浦 美佐子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40226436)
竹内 貴子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (70559145)
神谷 智子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (90440833)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 訪問看護 |
Research Abstract |
本研究は、急激な日常生活自立の低下に伴う患者に適した寝たきり予防のための訪問看護による支援プログラムの有用性を検証するものである。脊椎圧迫骨折患者を対象として、受傷後の保存的治療のため急激な日常生活自立の低下に伴う、身体状況、生活状況を把握し、身体機能、生活機能の変化を経時的に明らかにする。さらに、脊椎圧迫骨折患者に現行では実施されにくい訪問看護を早期に提供する「看護ケア実施群」とサービスをうけない「標準ケア」の対象群とを設定し、比較検討することで、寝たきり予防のための訪問看護による支援の有用性を検証することを目的とする。 平成24年度の計画は、文献検索、対象者に研究参加依頼を行い、調査準備の期間を有するために、12 月から基礎調査を行った。実際には、文献検索、調査者の各種測定器具の練習、健常者での各種測定器具等のプレテストを実施した。さらに、対象者の除外基準を①独歩不可能、②認知機能低下を有する人、③介護サービスを受けている人としたが、脊椎圧迫骨折患者の多くが骨粗鬆症であるため、骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団作成(作成委員会(委員長 折茂 肇))を基に対象者の除外基準を作成し、対象者の選定を実施している。そのため、調査準備の期間を有するために、平成25年度から基礎調査を開始することとする。 この研究にて、骨折患者を受傷直後より縦断的に介入調査することで、ADL や身体機能の低下した高齢者の生活を支える支援内容の有用性と、身体機能の低下や日常生活自立の低下が予想される脊椎圧迫骨折患者へ訪問看護を提供することで身体機能の低下や日常生活自立の低下が防止できると考える。身体活動量や生活状況を把握し、寝たきりによる高齢者の身体機能低下に関与する真の要因を見つけだすことで、寝たきり予防に向けた支援について明らかにできる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の通り、文献検索、調査者の各種測定器具の練習、健常者、ADL低下者での各種測定器具等のプレテストの実施を終了している。遅れている理由は、対象者の除外基準を脊椎圧迫骨折患者の多くが骨粗鬆症であるため、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、骨粗鬆症財団作成(作成委員会(委員長 折茂 肇))」を基に対象者の除外基準を新たに設け、対象者の選定を実施している。また、基礎調査開始が平成24年12月と冬季より行う予定であったが、この時期にインフルエンザ、ノロウイルス等の感染症も流行し、脊椎圧迫骨折患者の基礎調査の協力を得ることが難しかった。そのため、計画のように、対象者が集まらず、調査準備の期間を有するために、平成25年度6月~8月に基礎調査を開始することとする。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、基礎調査に加え、訪問看護を実施する支援を行う介入調査を実施し、データー収集を進める。対象者の選定基準を設定したため、調査施設を追加する予定である。健常者、ADL低下者での各種測定器具等のプレテストは終了しているため調査の時期も6月から開始することとし、他の感染症等の影響を少なくし実施できる。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、基礎調査に加え、訪問看護を実施する支援を行う介入調査を実施し、データー収集を進めるため、身体活動計(マイクロ・ミニアクティグラフ)等の購入を計画通り行う予定である。 さらに、調査のための対象者の謝金、調査に必要な身体生活機能測定等のデーター収集に伴う賃金を使用予定である。
|