2013 Fiscal Year Research-status Report
通信品質を保ちネットワーク機器の電力消費量を抑制するトラヒック集約・分散経路制御
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24700081
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 瞳 福岡工業大学, 工学部, 助教 (30423601)
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Keywords | 経路制御 / ネットワーク省電力化 / スケールフリーネットワーク |
Research Abstract |
H25年度は,主にトポロジと集約経路に関する調査を行った.ネットワークトポロジと集約経路との関係を調べるため,ネットワークトポロジの全体情報を把握できるという前提のもと,ネットワークの中で主要なノードやリンクがどの部分であるか,また,そのノードやリンクに関するトポロジ上での特性について調査を行った.現在のインターネットで採用されている経路制御プロトコルである OSPF (Open Shortest Path First) を利用することを想定して,スケールフリー性を有するBA (Barabasi-Albert)トポロジ上でネットワーク上のどのノードをスパニングツリーの根とすると,ネットワーク内の任意の2ノード間距離を最短とするスパニングツリーが求められるかについて調査を進めた.結果,ノードが有するリンク数であるノード次数が多いノードをスパニングツリーの根とすることで任意の2ノード間距離を短くすることができることがわかった.この調査結果を踏まえ,任意の2ノード間距離が短くなるようなスパニングツリーをいくつか重ね合わせることで,自然とネットワーク内の幹線となる部分だけを利用することができるかどうかの調査を進めている最中である.H25年度は,スパニングツリーの根となるノードと任意の2ノード間距離の関係を求めるためのシミュレーションプログラムの作成に時間を要したため,調査結果をまとめることができなかった.H26年度も継続して調査を進めていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
子供が1歳を迎える前に職場復帰したことで慣れない生活が続いた上,前期期間中の講義担当コマ数が多いことで研究に集中することが困難であったために進捗が遅れてしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
本課題の研究補助となる学生数を増員し,研究統括者もH25年度よりもより多くの研究時間をとることで進捗遅れを取り戻す予定である.
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