2012 Fiscal Year Research-status Report
胸郭筋群に対する筋硬度計の再現性と有用性の検証―呼吸理学療法評価の確立に向けて―
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24700561
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松本 香好美 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (20586200)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 筋硬度計 / 胸郭筋群 |
Research Abstract |
本研究の目的は,製作した胸郭筋群に対する筋硬度計の再現性と有用性を基礎的に検証することである.本年度は,日本ゴム協会標準規格に規定されている硬度(アスカ―C)の超軟質ウレタン樹脂を用いて,実験を行った.超軟質ウレタン樹脂は,人間の胸郭をイメージし平面のものではなく半球面のものを選択した.また,硬度については軟部組織の硬度を考慮した上で,異なる3種類の硬度(硬度0,硬度5,硬度15)とした. 測定方法は,接触子を直接測定部位に当て,5秒間一定の圧をかけ,超軟質ウレタン樹脂に対する接触子の長さを測定した.なお,接触子はピストン運動を行うよう設定している.測定は硬度毎に100回ずつ行った.加えて,筋硬度計の問題点を抽出し,改良する必要性の有無を含め検討した. 結果,測定値は超軟質ウレタン樹脂の硬度差によって異なり,硬度5,硬度15,硬度0の順で筋硬度計の接触子のストロークは短かった.測定にあたり,エアリークの問題が浮上し,改良を行った. 既製の筋硬度計の接触面に対する圧は約1.5kgであり,安全性が確認され,すでに市販化されている.本筋硬度計の接触面に対する圧は,1cm2あたり約500gであることから,安全性に問題はないため,対象者に使用可能である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り進行しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
文書による同意が可能な健常成人(本学学生)を対象とし,筋硬度計を用いて引き 続き研究を継続する.さらに,フローセンサにて呼吸様式を確認しながらデータ収集 を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度計画に挙げていた予定通り,フローセンサを購入し,呼吸様式を確認しながらデータ収集 を行う.
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