2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨免疫学的アプローチによる骨形成を促進する食品成分の探索
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24700805
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
乗鞍 敏夫 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (40468111)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨芽細胞 / 分化 / 糖尿病 / 食品成分 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】健康な骨組織は、骨形成と骨吸収がバランス良く行われて維持されており、成長期以外は、骨形成と骨吸収量は動的平衡状態を維持している。骨を作る細胞が骨芽細胞であり、骨を分解する細胞が破骨細胞である。骨粗鬆症は、骨吸収と骨形成のバランスが崩れ、骨吸収量の促進もしくは骨形成量の減少に起因すうる、骨量の減少によって生じる疾患であり、自覚症状を伴わないで進行するため、日常の食生活でそのバランスを正常に保つことができれば、骨粗鬆症の予防が期待できる。近年、カルシウムだけでなく、ビタミンDなどの骨形成を促進する因子が明らかとなり、特定保健用食品として認可されるなど、骨粗鬆症の予防効果を有する食品成分が注目されている。本研究ではこれまでに2つの食品成分の生理作用のスクリーニングモデル(骨芽細胞の分化誘導モデルおよび糖尿病由来の骨粗鬆症モデル)に及ぼす食品成分のスクリーニングモデルを構築している(H24~H25年度)。 【目的】骨粗鬆症の予防効果を有する食品成分を明らかとするためのスクリーニングを継続するとともに、ビタミンDなどのポジティブコントロールとの効果の比較検討を行う。 【結果】食品成分(約20種類)を用いて、2つの食品成分の生理作用のスクリーニングモデルで評価したが、顕著な効果が認められる食品成分を見出すことができなかった。また、特定保健用食品として認可されているビタミンKおよびその他ポジティブコントロールを用いて2つのスクリーニングモデルで評価したところ、顕著な骨粗鬆症予防効果が認められなかった。
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