2014 Fiscal Year Research-status Report
インドネシア西ジャワ農村の持続可能な栄養改善-地域住民による学校給食導入の試み
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24700821
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関山 牧子 東京大学, 新領域創成科学研究科, 特任助教 (90396896)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 栄養改善 / インドネシア / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は現地を訪問し、以下の内容で調査を実施した 1)地域住民によって持続可能な方法での栄養改善策の検討:地域住民による学校給食提供について、現地大学スタッフと介入時期、介入研究デザイン、評価方法などについて議論した。対象村に赴き、小学校に調査説明を行い、調査への理解・協力を得るとともに、給食を調理する地域住民を複数選定した。対象児童も選択し、現地大学スタッフが対象児リストを作成、児童の基礎的な世帯情報を得た。 2)介入調査の設計:現地大学スタッフや対象村住民と議論の上、対象とする小学校において行うベースライン調査の設計を行った。介入の効果は、当初予定していたA)食費、B)健康的な食物選択に関する知識、C)学校での学習態度、D)栄養素摂取状況、E)身体計測値の面からの評価に加え、現地大学スタッフの希望により、F)衛生行動の変化からも評価することとした。介入時期については、学校の希望により、新学年開始後に設定することとした。 3)現地大学のワークショップにおける研究発表:現地大学主催のワークショップにて、インドネシアにおける世帯レベルの栄養二重負荷の問題や子どもの栄養不良の関連因子について研究発表を行い、その改善策について議論を行った。また、現地研究者が日本の学校給食制度について高い関心を示したため、現地研究者15名を招聘し、日本の学校給食センター並びに小学校の学校給食の現場への訪問を企画し、5月に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査を実施し、現地大学と綿密に議論を行っているため
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Strategy for Future Research Activity |
ベースライン並びに介入後のフォローアップ調査のデータをデータベースに整理し、介入効果を検討するとともに、介入にかんする問題点、改善事項を洗い出し、給食提供の最善法をまとめる。
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Causes of Carryover |
介入調査を本年度行うため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
介入調査のために使用する
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