2014 Fiscal Year Annual Research Report
化学療法効果増強に向けた微小管動態細胞活性を指標とするがん幹細胞標的治療法
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24700960
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
濱中 洋平 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (10463788)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,がん幹細胞を根絶させる標的治療の探索を行うことを目標に,細胞内の微小管動態変化を利用して,生体内における抗がん剤耐性がん幹細胞の検出を行うこと,および生体内におけるがん幹細胞の死滅条件の検討を行うことを目的とする. これまでに,GFPを融合した微小管結合蛋白質EB1を恒常的に発現するヒト乳癌細胞を作製し,その培養細胞におけるパクリタキセル投与後の生細胞と死細胞の判定,および生細胞における微小管動態変化の観察を行ってきた.平成24年度から平成25年度にかけては本研究の評価系を多様な抗がん剤に応用可能とするために,各種抗がん剤における評価を行った.抗がん剤として,パクリタキセルとは作用機序の異なるビノレルビン,エリブリン,シスプラチン,エピルビシン,エンドキサン,5-FU,イリノテカンを用いて,培養細胞におけるIC30,IC50,IC70を算出し,各条件において生細胞内のGFP融合EB1を共焦点レーザー顕微鏡で撮影した. 本研究の目的を達成するためには,in vivoにおける細胞の生死の判定方法に客観性および再現性が求められるため,平成25年度は,in vitroにおいてGFP融合EB1の動態を評価するための質の高い手法を確立すべく,GFP融合EB1の動態で代用した細胞活性を評価する方法を確立した. 平成26年度は上記薬剤のなかでも微小管動態に影響を与えてその効果を発揮するパクリタキセル,ビノレルビン,エリブリンに重点を置き,各条件で投与された培養細胞中の微小管の伸長速度を計1200本測定し,抗がん剤によっても死に至らなかった幹細胞を含む細胞についてその微小管伸長速度の変化を解析した.
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