2014 Fiscal Year Research-status Report
協働的な学習環境におけるモニタリングと日本語読解学習に関する研究
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24720230
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 礼子 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (30432298)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本語読解 / 文章理解 / モニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
文章理解において重要なのが,目的に応じて自分の理解の状態を評価し,それに基づいて読みをコントロールする能力である。本研究課題では,読解においてモニタリングの働きを促すための学習法として,「他者への説明」が核となる読解活動を提案し,その方法を検討することを目的とする。 平成26年度は,具体的な検討課題として,どのような読解材料,説明課題,理解度の測定方法が良いかを,実験的に授業で実践して検討した。実践授業では,ある程度の長さのある文章をレジュメ形式で箇条書きにまとめて,それをもとに他者に説明するという活動を実施した。実践において,説明活動の後に自己省察のための質問項目を作成し,実態に合わせて改善を行った。 また,読解時の目的の共有の有無や他者との交流の有無が文章理解に影響を及ぼすと考えられるため、協働の程度が異なる課題設定の方法についても検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本語授業において「説明活動」を実践し,試験的なデータ収集において,課題の実践方法及び理解度の測定方法を検討した。実践において,説明活動中のモニタリングを促す方策にさらなる改善が必要であることが判明した。また,説明活動中の談話分析方法については,次年度にさらなるデータ収集を行い枠組みを検討する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
既に実施した実践手法をもとに、方法の改善を行い、調査を実施する。モニタリングへの効果の検討方法を検討するために,文章理解度の測定を行う。また,学習者間の談話を文字化し,談話分析とカテゴリー化による場面分析を行う。 特に,「活動の目的の共有の有無」と「他者との交渉の質的異なり」に焦点をあてて検証する予定である。
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Causes of Carryover |
平成25年度に1年間研究を中断したが、その際にも助成金を支給されたため、その時期の研究費が残額として残っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究期間を延長することが予定されているため、研究中断時の計画を含めて当初の計画にほぼ沿った形で執行予定である。
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Research Products
(1 results)