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2012 Fiscal Year Research-status Report

中国製造業の成長メカニズムと制度のダイナミクス

Research Project

Project/Area Number 24730318
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

江 向華  広島大学, 社会(科)学研究科, 助教 (60582393)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords国際情報交換
Research Abstract

平成24年度は、交付申請書に記載した研究実施計画をほぼ実施した。
平成24年度は、主に従来の研究成果に基づいて、先行研究のレビューと分析枠組みの構築に努めた。1年努力した結果、現在中国大企業の成長過程及び特性についてこれまで行われた研究を多方面からレビューし、4つの分析視点にまとめることができた。それに基づいて、戦略論が中国大企業への応用として分析の枠組みを構築することができた。
また、理論のレビューと分析枠組みを構築するとともに、実践的にも中国青島市にある大手製造業に対してインタビュー調査を実施した。具体的には、青島ビールに1回、ハイセンス社に2回、ハイアール社に3回のインタビュー調査を行った。その他、中国側の研究協力者である、青島大学の楊先生の協力を得て、中国の大学の図書館や電子データ等を利用して積極的に資料の収集をしてきた。
先行研究のレビューと分析枠組みの構築は、本研究の目的である中国大手製造業の成長過程とその特性を解明するのに重要であり、これからスムーズにインタビュー調査を進めるための下地ができたといえる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

理由は以下の2つがあると考えられる。
1つめは、理論の面においておおむね順調に進展していると思われる。本研究の目的としては多角化戦略を中心とした成長戦略の視点から、中国製造業の成長過程とその特性を現地企業へのインタビュー調査および資料調査を通じて明らかにすることであり、インタビュー調査のためにまず先行研究のレビューと分析枠組みの構築が必要である。よって、平成24年度の研究実施計画の通りに、1年間を通じて主に先行研究と理論のレビューに努め、分析の枠組みを構築することができた。
2つ目は、実践の面においてもおおむね順調に進展していると思われる。本研究は現地企業へのインタビュー調査および資料調査を重視するため、平成24年度に当初の研究実施計画通り、中国側の研究協力者の楊先生の協力によって、中国の山東省にある多くの中国大手製造業に対して、複数回にわたってインタビュー調査を行ってきた。資料の収集も日本だけではなく、中国の大学に行って図書館で資料収集したり、中国側の研究協力者の楊先生に頼んで電子データで論文の検索をしたり、大手本屋で本を買ったりした。
以上、理論と実践の両面で研究目的を達成するために努力し、平成24年度の達成度に関してはおおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の推進方策としては、中国大手製造業へのインタビュー調査と資料の収集に重点を置いて進めていきたいと考えている。
具体的には、平成24年度に構築した分析の枠組みに基づいて中国企業へのインタビュー調査を実施する予定である。調査先は、研究対象としてきた中国製造業上位200社にある企業であるが、当初研究実施計画にあった江蘇省と上海市における国有大企業と民営企業へのインタビュー調査が困難であるため、対応策として中国山東省にある大手製造業へ繰り返してインタビューを行う予定である。
主に、中国青島大学の楊先生の協力で山東省にある大手企業に対して企業数を増やすとともに、1社に対しては複数回にわたって深堀してインタビュー調査を実施する予定である。中国大企業の成長過程および特性を解明するには、平成24年度のインタビュー調査を通じて1社の企業に対する複数回のインタビュー調査を実施する必要を感じた。よって、当初の計画を変更し、中国の山東省地域をメインにインタビュー調査と資料収集をすることにした。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は、主に中国企業へのインタビュー調査及び資料収集を実施するため、中国に複数回にわたって調査で行く予定を立てている。よって、次年度の研究費は主に中国への渡航費、長期滞在費等のために使用する予定である。
その他に、インタビュー調査のためにノートパソコンの購入と、研究補助のための謝金にも使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 住宅設備機器メーカーの新製品開発におけるプロダクト・チャンピオンの探索-TOTOの事例考察-2012

    • Author(s)
      藤井誠一, 江向華,中村友哉
    • Journal Title

      広島大学Discussion Paper 2011-28

      Volume: 広島大学Discussion Paper 2011-28 Pages: 1-26頁

  • [Presentation] 住宅設備機器メーカーの新製品開発におけるプロダクト・チャンピオンの探索-A社の事例考察-2012

    • Author(s)
      江向華
    • Organizer
      国際ビジネス研究学会関西支部中四国支部
    • Place of Presentation
      広島経済大学 立町キャンパス
    • Year and Date
      20120512-20120512

URL: 

Published: 2014-07-24  

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