2012 Fiscal Year Research-status Report
介護態度が高齢者のBPSDに及ぼす影響についての調査的研究
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24730474
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山村 豊 帝京大学, 教育学部, 講師 (40383153)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 介護態度 / BPSD |
Research Abstract |
本研究は、認知症高齢者を在宅で介護する家族介護者の介護態度がBPSDに及ぼす影響を、量的調査に実施することが目的である。平成24年度は、アンケートの作成および調査を実施していただける施設・事業所を確保することが目標であった。 平成24年度においては、調査に必要な質問項目を作成するための予備調査として、介護体験のある調査対象者にPAC分析によるインタビュー調査を実施した。その結果、介護態度が、おおよそ「積極的介護態度」「消極的介護態度」から構成していることが明らかとなった。 続いて、そのインタビュー調査と以前の山村らが実施した介護対応行動に関する量的調査の結果を踏まえつつ、介護態度に関する質問項目を作成した。さらに、本研究で必要なBPSDおよび介護負担感・介護満足感についても質問項目を、先行研究と対応させながら作成した。 このように作成した質問項目の内容を、都内在宅介護支援センターの施設長および職員の方に「家族介護者」が回答するのに適切な表現、内容であるか否か確認してもらい、修正を行った。 アンケート用紙を印刷業者に依頼し、1000部印刷するとともに、沖縄県、福岡県、東京都、埼玉県等の在宅介護支援センター等の施設を訪問し、アンケートの依頼および実施手順の説明を行った。その結果、7施設が依頼を受諾した。アンケート用紙の配布は、平成25年度4月に行い回収は7月になることを、各施設に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各協力施設へのアンケート用紙の郵送が、平成24年度末の段階で終了しなかった点については、若干、遅れている。しかし、平成25年4月末までには完了する予定が立ち、更にアンケート回収時期が7月末を予定していることから、十分、計画通りに進行していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度のは、7月末にアンケートの回収を行う。それを受けて、山村及びアルバイトの作業員とともに、表計算ソフト・ウェアを用いてデータ入力や分析を8月~9月に行う。10月~12月にかけて、分析結果を解釈しつつ、報告書にまとめる。そして、その報告書の内容を、今回協力していただいた施設・事業所を再度訪問し、説明する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データ収集の際に、協力いただいた事業所の一部スタッフと調査対象者に対して、少額の謝礼が必要である。また、データ取集後の分析のためには、SPSSのような統計ソフトと、回収されたデータ数によっては、もう一台PCが必要になる可能性がある。 併せて、アンケートへの回答、配布・収集、データの分析のためには、アルバイトを雇わなければならない。さらに、調査結果をまとめた上で、調査に協力してくれた各事業所・施設へ報告するために、旅費が必要である。
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