• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Research-status Report

DRM虚記憶と自伝的虚記憶の理論的関連性に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 24730637
Research InstitutionTakamatsu University

Principal Investigator

向居 暁  高松大学, 発達科学部, 准教授 (80412419)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords虚記憶 / 自伝的記憶 / 心霊体験 / 心霊信奉 / DRM / 個人特性 / 国際情報交換
Outline of Annual Research Achievements

実際には提示されていない関連ルアー項目の虚記憶を誘発するDRM課題を用いた実験室研究の成果より、虚記憶の生起が複雑な活性化やモニタリングのプロセスからなることが明らかにされ、理論的説明がなされてきた。今後の課題は、それらのプロセスがどのように自伝的な虚記憶と関連するのかを解明することであろう。本研究は、実験室の虚記憶と現実世界で生起する空想的自伝的虚記憶との関連性を明らかにするために、双方の虚記憶に関与する活性化、および、モニタリングに係る個人変数を個別に検討し、DRM課題からもたらされた理論の一般化可能性を探求する。
平成24年度は、まず、一般大学生においてDES-Cの日本語版の信頼性と有用性を確認した。そして、包括的心霊信奉・心霊体験尺度の本調査に向けた準備が完了した。平成25年度は、まず、DES-Cの妥当性の検討のために、創造活動への没入尺度、空想傾向尺度、日常的離人・解離・分割投影尺度、アレキシサイミア傾向尺度を一般大学生で実施し、DES-Cの特徴を明らかにした。また、作成した包括的心霊信奉・心霊体験尺度を実施した。個別実験に向けて、提示リストなどの材料の選定などの準備を行った。そして、これまでの結果や今後の実験について、ベルギー・リエージュ大学のDehon博士、および、Bredart教授から、符号化や情報処理スタイルが虚記憶に関与する可能性について、有意義な助言を得た。平成26年度は、まず、虚記憶と関連すると考えるDES-C、日本語版オックスフォード統合失調型パーソナリティ尺度、健常者用幻聴用体験尺度短縮版、認知欲求尺度、リアリティ・モニタリング・エラー経験質問紙、情報処理スタイル尺度などとともに包括的心霊信奉・心霊体験尺度を実施し、その関連性を検討しながら、シングルリストを用いたDRM課題による集団実験を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

予定していた個別実験に使用する記銘材料を選定するために予備調査を行ったところ、先行研究とは異なる結果が出て、実験遂行に困難が生じたため、個別実験が期限内に行えなかった。そのため、当初の計画で予定していた集団実験を1リストのみを用いて行い、虚記憶に関与すると予測される諸変数との関連を検討した。その結果、個別実験用のDRMリストや使用する個人変数を十分に検討する必要性があったため、個別実験の実施を年度末から次年度初めに変更したことで研究の遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

予定通りに研究が進まなかったために、研究期間の延長を申請した。今後は引き続き虚記憶に係る個人変数を検討しながら、個別実験、および、刺激材料のカウンタバランスを考慮した小集団実験を実施する。そのためには数多くの実験参加者が必要となる。国内の研究協力者に依頼して実験参加者を募集しなければならない。また、そのための情報交換も必要となる。国外の研究協力者に助言を求めることよりも、国内で実験参加者をできるだけたくさん集め、研究者間で情報交換することを優先して研究を実施する。

Causes of Carryover

予定していた個別実験に使用する記銘材料を選定するために予備実験を行ったところ、先行研究データと一致せず、実験遂行に困難が生じたため、個別実験が実施できなかった。その結果、個別実験(小集団実験)用の実験機材購入費の未使用額が生じ、そして、実験結果について討議するための長期休暇を利用した海外出張が年度内に実施できなかったために、旅費に未使用額が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

引き続き集団実験を行った結果、高松大学だけでは個別実験のための実験参加者が不足する可能性があるため、研究協力者に実験参加者の募集を依頼するためにかかわる経費として利用する。物品費については、学外における個別実験、および、小集団実験実施のためのノートパソコンとプロジェクタ購入費用に充てる。旅費については、当初の予定では海外研究協力者との研究結果討議に使用する予定であったが、国内研究協力者との討議、および、データ収集を優先して利用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] DES-C日本語版の検討(2)-日常的解離尺度などとの関連-2014

    • Author(s)
      向居暁
    • Organizer
      日本教育心理学会第56回総会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場
    • Year and Date
      2014-11-08

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi