2013 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄地方のリスク層の若者の移行状況に関する聞き取り調査
Project/Area Number |
24730660
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
上間 陽子 琉球大学, 教育学部, 准教授 (90381194)
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Keywords | リスク層の若者 / 地方 / 性産業 / 貧困 / 沖縄 |
Research Abstract |
本研究は、これまで貧困研究のなかにおいてもスポットをあてにくかった、中卒・高校中退である接客業・風俗産業で働く若者の移行研究となっている。12名へのインタビューをさらにそこから8名の方を捕捉することができた。また、フィールドであるA地区(巨大繁華街を抱える街)の小学校においてもフィールド調査を実施した。成果としては、次の7つの業績を上げておきたい。 ①上間陽子「性と暴力に抗う『親密圏』-沖縄・キャバクラで働く若年女性たちのケースから」教育科学研究会編『講座4巻 地域・労働・貧困と教育』かもがわ出版、査読無。②上間陽子「小学校教師、船浮民生先生の実践分析」『琉球大学教育学部紀要』第83集、139頁‐149頁、査読無。③上間陽子・打越正行「キャバ嬢になること-沖縄<夜シゴト>で働く女性たち」日本教育社会学会第65回大会、査読無。④打越正行「建築業から風俗営業へ――沖縄のある若者の生活史と〈地元〉つながり」日本解放社会学会編『解放社会学研究』26号、35頁-58頁、査読有。⑤打越正行「沖縄的共同体の外部」龍谷大学人権問題研究会編『沖縄における階層格差と人権 中間報告書』、15頁-34頁、査読無。 ⑥上間陽子・打越正行「沖縄地方におけるジェンダー格差」『子ども白書』、日本子どもを守る会編、草土文化、159-160頁、査読無。⑦打越正行、「オキナワン・ヤンキー・サブカルチャーズ――〈日本〉と沖縄の暴走族の組織原理に注目して」社会理論・動態研究所編『理論と動態』、5巻、112頁-128頁、査読有。 2年間の調査期間であったが、当初を上回る成果を上げることができた。
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