2014 Fiscal Year Annual Research Report
インプラントBANにおける無線通信機能のみを用いた通信端末位置推定方式
Project/Area Number |
24760297
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
安在 大祐 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40611116)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | インプラントBAN / 通信端末位置推定 / カプセル内視鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究開発目標は、前年度までに開発した位置推定方式とターゲットトラッキング方式の特性評価を理論解析、計算機シミュレーションおよび生体等価液体ファントムによる特性評価であった。また、チャネルモデルの検証も実施項目に含んでおり、これらを踏まえたカプセル内視鏡の位置推定・ターゲットトラッキングでの特性評価を実施し、下記の研究成果を得た。
【1】生体等価液体ファントムによる実験を実施し、信号到来時間による位置推定法でもちいるUWB-IR信号(3.4-4.8GHz)のチャネルモデルの検証を行った。これまで実施したFDTD (Finite Difference Time Domain)シミュレーションの結果と比較して、ほぼ同程度の結果が得られることを確認した。また、生体として豚を持ちいたUWB-IR信号のチャネル特性の検証も実施し、FDTDシミュレーションとの結果の比較も行った。 【2】チャネルモデルの検証として、実験に加えて理論的な解析も実施した。また、体外へ散乱される電界表現式の検証も行い、体内の生体組織の電気定数とカプセル内視鏡位置の同時推定の可能性についても明らかにした。 【3】受信信号強度と信号到来時間による位置推定法の特性比較を実施し、人体の電気定数等の情報がどれだけ位置推定精度に影響を与えるかを定量的に評価した。また、両方式において推定精度1cm以下を達成できることを確認した。
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