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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ウイルス様粒子を利用した魚類ワクチンデリバリーシステムの開発

Research Project

Project/Area Number 24780198
Research InstitutionFisheries Research Agency

Principal Investigator

高野 倫一  独立行政法人水産総合研究センター, 増養殖研究所, 研究員 (40533998)

Keywordsウイルス様粒子 / ワクチン / ベータノダウイルス
Research Abstract

水産用ワクチンは注射法により個体ごとに接種するものがほとんどであり、一度に数万匹を処理しなければならない養殖場において普及の妨げとなっている。本課題では、魚類の神経壊死症ウイルス(NNV)のコートタンパク質から調製したウイルス様粒子(VLP)を、経口や浸漬ワクチンのベクターとして利用し、簡易なワクチンデリバリー法を開発するための基礎的研究を行った。はじめに、昆虫細胞(Sf-9細胞)および大腸菌(BL21株)を用いて組換えコートタンパク質の調製を試みた。NNVに対する抗血清を使用したウエスタンブロット解析から、昆虫細胞および大腸菌のどちらを使用した場合でもコートタンパク質を調製できることが分かった。特に、低温で大腸菌を培養した場合には効率良くコートタンパク質を調製できることが分かった。つぎに、コートタンパク質を産生したそれぞれの細胞を破砕し、連続ショ糖密度勾配遠心法を用いてウイルス用粒子の精製を試みた。昆虫細胞の破砕液からは、10~100nmの大きさにばらつきがある粒子が精製され、実際のNNVのウイルス粒子と一致する大きさの粒子は非常に少なかった。大腸菌からは均一な構造をした物質が精製されたが、NNVのウイルス粒子とは異なるサイズであった。この小さな物質についてウエスタンブロット解析を行ったところ、非常に高い割合でコートタンパク質が含まれていることが分かった。VLPが正しく構成されるためには緩衝液の組成が重要であると考えられることから、今後、緩衝液の至適な組成を見つければ効率良くVLPが調製できるようになると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Comparative genomics reveals that a fish pathogenic bacterium Edwardsiella tarda has acquired the locus of enterocyte effacement (LEE) through horizontal gene transfer.2013

    • Author(s)
      Nakamura Y, Takano T, Yasuike M, Sakai T, Matsuyama T, Sano M.
    • Journal Title

      BMC Genomics.

      Volume: 14 Pages: 642

    • DOI

      10.1186/1471-2164-14-642

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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