2012 Fiscal Year Research-status Report
Bリンパ球自己免疫寛容獲得、維持機構の解明―CIN85によるBCR制御の観点より
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24790487
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
米谷 耕平 独立行政法人理化学研究所, 分化制御研究グループ, 研究員 (50437258)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | CIN85 |
Research Abstract |
B細胞自己免疫寛容・維持において、B細胞抗原受容体(B cell receptor: BCR)からのシグナル伝達に必要なアダプター分子CIN85が何らかの役割を担っている可能性を検証するために以下の様なマウス実験系を用意した。 (i)B細胞特異的にCIN85遺伝子を欠損するマウス。コンディショナルノックアウト(KO)マウスであるflox-CIN85マウスとB細胞特異的にCreを発現するmb1-Creノックイン(KI)マウスを交配し、[CIN85/mb1-Cre KOマウス]を作出した。 (ii) iで作出したB細胞特異的CIN85遺伝子欠損マウスを自己免疫寛容のモデル系として実績のある、ニワトリ卵白リゾチーム(hen-egg-lysozyme: HEL)を認識するBCRを持つトランスジェニックマウス(Tg) [HEL Ig Tgマウス]と、擬似的自己抗原である可溶性HEL蛋白質を体内に発現するTgマウス[sHEL Tgマウス]を交配した。 (iii) CIN85と相同性が高く、遺伝子欠損を互いに補償する可能性のあるCD2AP遺伝子コンディショナルマウスを作製し、CIN85との複合遺伝子欠損マウス[CIN85/CD2AP/mb1-Cre dKOマウス]を作製した。 (iv) iiで作出したマウスは出現頻度が低いため、解析を容易にするために、CIN85 B細胞特異的遺伝子欠損マウスとHEL Ig Tgマウスを作出し、sHEL Tgマウスをレシピエントマウスとした骨髄キメラマウスを作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験に必要なマウスを用意するために時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究課題の遂行に必要なマウスを平成24年度に用意したので、平成25年度はこれらのマウスを用いて申請書の研究計画に記述した内容の実験・検証を行なう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当無し
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Research Products
(1 results)