2013 Fiscal Year Research-status Report
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24790525
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
林田 賢史 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (80363050)
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Keywords | 医療の質 / 電子レセプトデータ / 評価指標 / 個人情報保護 / 情報セキュリティマネジメント |
Research Abstract |
本研究は、“容易に分析可能なデータベース基盤を電子レセプトデータを用いて構築し、その基盤において、医療の質の指標化と改善を実施すること”を目的とした研究である。 そのため当該年度は、前年度に引き続いてのデータ収集・管理・分析のための基盤環境の設計、およびその設計に基づいたデータベース(プロトタイプ)の作成を実施した。また、医療の質評価のための評価指標に関して、前年度に引き続き検討を実施するとともに、試行的に指標の算出を試みた。各々の成果は、以下の通りである。 ①データ収集・管理・分析のための基盤環境の設計とその設計に基づくプロトタイプの作成 データ収集・管理・分析のための基盤環境の設計に関しては、昨年度に引き続き、データ収集方法や分析用データベース構築方法に関する検討(設計)を実施し、その後プロトタイプを作成した。具体的には、実際のレセプトデータを用いて、個人情報保護や情報セキュリティ、およびデータ分析の容易さ等の視点を考慮したデータベースを構築した。 ②医療の質評価のための評価指標の検討とそれら指標の試行的算出 医療の質評価のための評価指標を検討するとともに、候補となる評価指標の算出を試みた。具体的には、本研究のために構築したデータベース(プロトタイプ)を用いて、医療の質(診療・経営の質)を評価するための指標を算出した。また、算出した指標について、妥当性・信頼性・有用性等について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度生じた遅れの影響が、まだ若干残っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、整備されたデータ収集・管理・分析のための基盤環境(プロトタイプ)に対して、さらに強化・改良を適宜実施する。また、構築された環境(データ収集され構築されたデータベース)を用いて、医療の質評価のための評価指標(診療・経営の質指標)の作成(算出)、研究参加施設へのフィードバックを実施し、医療の質改善につながるように試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた病院職員等とのディスカッションの準備が間に合わず、そのタイミングが次年度になったため。 次年度は、分析用データベースの強化・改良のためのPC周辺機器や文房具等の購入のための物品費、病院の職員や研究者とのディスカッション等に伴う旅費、情報整理補助業務に係る賃金、印刷費・通信運搬費等の経費、システム開発会社への支払い経費を使用予定である。
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