2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24790589
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
辻 雅善 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30461809)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 飲酒量 / 飲酒頻度 / 飲酒履歴 / エチル脂肪酸 / 毛髪 / 固相抽出法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度のため、最終年度に実施した研究の成果及び研究期間全体を通じて実施した研究の成果について以下に記述する。 本年度は、健康集団における対象者(393人)から得た毛髪内エチル脂肪酸の測定結果及び質問紙票データの統計解析を実施した。主の解析として、飲酒量、飲酒頻度と各毛髪内エチル脂肪酸(Ethyl myristate、Ethyl palmitate、Ethyl stearate、Ethyl oleate)の関連の強さを検討するため、重回帰分析を実施した。その結果、Ethyl myristate(β=0.101)、Ethyl palmitate(β=0.186)、Ethyl stearate(β=0.177)において、飲酒量と有意な関連がみられた。一方、Ethyl myristate(β=0.273)、Ethyl palmitate(β=0.339)、Ethyl oleate(β=0.150)、Ethyl stearate(β=0.287)において、飲酒頻度と有意な関連がみられた。なお、有意水準5%とした。 一連の研究を通じて、毛髪内エチル脂肪酸を簡便に測定することを可能にし、さらに毛髪内エチル脂肪酸が飲酒量および飲酒頻度、特に飲酒頻度に対して強く関連していることを示すことができた。さらに、毛髪内エチル脂肪酸の中でEthyl palmitateが最も有用な指標であることが示され、正確な飲酒量または飲酒頻度の把握のため、毛髪内Ethyl palmitateを用いたモニタリングシステムの可能性を示唆した。この指標を使うことで、質問紙票での問題を解決することができ、さらに、アルコール依存症の患者や妊産婦への健康支援にも役立ち、また飲酒運転の事故に関して過去の飲酒の常習性などの把握にも役立てることができるため、大変意義深い研究となった。
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