2014 Fiscal Year Annual Research Report
骨折リスク評価ツール・FRAXを取り入れた効果的な骨粗鬆症検診システム構築の研究
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24790604
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
飯野 香理 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40568896)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 骨粗しょう症 / FRAX / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究によって、FRAXによって算出される骨折率は実際の骨折率に比べて過小評価となる可能性が示唆された。しかし、我々が算出した骨折率は4年間の骨折数を換算式を用いて10年間とし、FRAXと比較したため正確な比較ではない。 そこで、本研究における次の目標を達成するために情報収集を継続して行った。次の目標とは、FRAXによって算出される骨折率と実際の骨折率の比較である。この目標はH27年度のデータを収集することによって達成されるため、情報収集を継続した。 本研究は青森県弘前市岩木地区の全住民を対象とした、集団検診において住民から協力を得て情報収集を実施している。H26年度は5月31日から6月9日まで、岩木文化センターで集団検診が行われた。この集団検診において、本研究の情報として必要な「一般住民における骨粗しょう症性骨折の既往歴」および、今後10年間の骨折評価ツールであるFRAX算出に必要な情報を聞き取り式アンケートによって収集した。なお、対象者の多くが高齢であり、また研究協力の負担を軽減するために「聞き取り式」を採用した。このため、1日あたり平均3名の研究協力者が必要であった。 今後は、H27年度のデータも加えて、観察期間をFRAXと同様に10年間として「FRAXによる骨折率」と「実際の10年間における骨折数」を比較検討する予定である。
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