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2012 Fiscal Year Research-status Report

医師不足地域の脳卒中医療ニーズ偏在是正にむけた医療連携アセスメントモデルの構築

Research Project

Project/Area Number 24790609
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

南園 佐知子  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60567840)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords地域医療連携 / 脳卒中 / 偏在
Research Abstract

脳卒中の病期毎(急性期、回復期、慢性期)の現状把握を行った。脳卒中急性期における資源の指標として脳外科医・麻酔科医数(常勤換算勤務医)とアクセスのしやすさを脳卒中推定発症者数から各都道府県を4分類したところ、調査予定地域の北東北3県は他の都道府県と比較し、アクセス不良、医師数不足地域に分類された。
また、回復期における資源の指標としてリハビリテーション医師数(常勤換算勤務医)と回復期病床数を同様に推定発症者数から分類したところ、北東北三県はリハ医不足(-)回復期病床少ない(-)に分類された。その他の都道府県については、多くが北東北と同じリハ医(-)回復期病床(-)、もしくはリハ医(+)回復期病床(+)に分かれており、西日本の多くは回復期資源が東日本地域と比較すると充実していた。
慢性期については、療養病床と要介護度の認定者数から評価を行った。結果は、従来から指摘されているように北海道を除く東日本において療養病床数が少なかった。
福島県を除く東北地方5県の急性期脳梗塞治療(t-PA治療可能施設数)について集計を行った。集計は、県ごとに県全体と各県の中心的二次医療圏、その他の県内の二次医療圏の平均を比較した。t-PA治療可能施設数は、可住地面積当たりの医療施設数・推定発症者数当たりの医療施設数はともに秋田県が高く、青森県が低かった。二次医療圏でみると、推定発症者数当たりの医療機関数は秋田周辺が最も多く、可住面積当たりの医療機関数は仙台が最も高かった。県毎の中心的二次医療圏とその他の二次医療圏平均の差が最も大きいのは宮城県で、差が小さいのは、岩手県であった。
秋田県は、t-PA治療可能施設数あたりの常勤脳外科医数が三次医療機関を除くと2、3人と少なく(秋田県における地域医療再生計画より)、施設当たりの医師の負担が大きいことが想定された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

行政資料については、脳卒中の現状把握は行えたが、不足情報があり、十分な多変量解析結果を出していないため、おおむねと判断した。

Strategy for Future Research Activity

1.北東北地方医療機関調査
北東北地方における医療機関に対しての脳卒中地域医療における現状の連携状況等の調査(質問紙調査)を行う。病期毎に調査票を作成し郵送調査を行う。
2.脳卒中地域医療連携モデル地区調査
<①モデル地域の住民調査>モデル地域と共同で調査を行う予定である。モデル地区住民に対して、無作為抽出郵送質問紙調査を行う。また、<②モデル地域の施設ヒアリング> 同様に、モデル地域の医療機関・介護施設等にて脳卒中地域医療を充実させるためのニーズについての詳細ヒアリング調査を実施する予定である。
②に関しては、自治体との共同調査のため、平成25年度に出された自治体の計画書に沿って進める必要性がある。今年度は、モデル地区の住民調査を中心に進める予定であるため、その他の調査に一部遅れが出る可能性があるが、最終年度には調査を行わず分析中心となるため調整が可能であると考えられる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度は、本研究における2つのメインとなる調査の実施年度となる。調査費用の大半を、モデル地区住民調査で使用する予定である。モデル地区自治体との共同調査のため、調査について調整中である。想定よりも費用がかかる場合を見越し、前年度の研究費の繰り上げ分については調整部分に充てる予定である。

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Published: 2014-07-24  

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