2013 Fiscal Year Research-status Report
脂肪肝発症と代謝異常・潜在的動脈硬化に関する疫学的検討
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24790616
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
門脇 紗也佳 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (60510344)
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Keywords | 社会医学 / 非アルコール性脂肪肝 / 冠動脈石灰化 / メタボリックシンドローム / コホート研究 |
Research Abstract |
内臓脂肪型肥満やそれに代謝異常を伴うメタボリックシンドロームでは、高血圧、脂質異常症、インスリン抵抗性を介し、循環器疾患を惹起する。メタボリックシンドロームは脂肪肝の1つである非アルコール性脂肪肝(NAFLD)を併発しやすい。 NAFLDは、内臓脂肪型肥満や種々の代謝異常と独立して、動脈硬化・循環器疾患発症と関連する。本研究は潜在的動脈硬化の一指標である冠動脈石灰化の発症・進展と、脂肪肝との関連、および脂肪肝の促進・抑制因子探索を目的とする。 本研究は、一般住民1,300名を対象に潜在的動脈硬化進展度について行った研究の、追跡調査に基づく。初回調査時は、心臓冠動脈の石灰化・内臓脂肪面積の計測・脂肪肝の評価を行ったが、追跡調査時にはこのうち脂肪肝の評価を行っておらず、本申請で行う。また、調査時に詳細な問診を行い個人の飲酒量の正確な情報を得る。 平成25年度は追跡調査のデータ収集作業を行った。すなわち、被験者のCT画像で脂肪肝の定量的評価 (連続した横断面のCT画像から肝臓・脾臓両断面の存在する1枚を選び、肝臓・脾臓それぞれを約45mm2の円形に3点抽出し、その平均CT値を測定し、肝臓・脾臓それぞれの三点の平均値の比を計算)、CT画像やデータの整理・保存、結果の電子データベース化、追跡調査リサーチナースの配備を行った。 本研究の目的は、脂肪肝の潜在的動脈硬化進展に及ぼす影響を①冠動脈石灰化の進展の有無から定量的に明らかにし、②脂肪肝の発症率、脂肪肝発症が代謝異常や潜在的動脈硬化進展に及ぼす影響、及び③アルコール性脂肪肝とNAFLDを分類し、各々の影響の差異を明らかにすることである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題は、他の研究費によって行われている潜在的動脈硬化のフィールド調査の追跡調査を元にしている。平成17-20年に一般住民1,300名を対象に初回調査を行った。今回の調査対象は、その追跡調査に参加協力した同一集団は850名(内訳:初回調査の約5年後に行われ、平成23年度に終了している追跡調査の参加者350名と、平成24-26年に行う追跡調査参加者500名)である。 平成24-26年度は追跡調査及びそのデータ収集作業を行い、それらが終了する平成27年度にデータ解析・公表を行う。 平成25年度は、研究計画に基づきデータ収集作業を行った。継続中の追跡調査の被験者のCT画像を用い、脂肪肝の定量的評価を随時行った。CT画像やデータの整理・保存・結果の電子データベース化を随時行った。追跡調査リサーチナースを配備した。CT画像解析用の特殊なソフトウェア使用のため年間サポート費を支払った。また、情報収集活動を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、平成25年度に引き続き、データ収集作業を行う。すなわち、現在継続中の追跡調査の参加者CT画像より、脂肪肝の定量的評価を行う。また、CT画像やデータの整理・保存、結果の電子データベース化を行う。追跡調査時のリサーチナース配備を継続し、アルコールに関する詳細を問診で確認する。 平成27年度に追跡調査及びそのデータ収集作業が終了し、データ解析・公表を行う予定である。 なお、この研究遂行にあたっては ①対象者は、滋賀県草津市の40~79歳の在住者から無作為に抽出している。研究参加協力にあたっては、その趣旨を文書および口頭で説明し、同意を得られた者のみを対象としている。②個人のプライバシーの保護に留意し、個人情報や検査データが第三者に遺漏することがないようにしている。③研究の実施に当たっては滋賀医科大学倫理委員会の審議を経て、承認を得ている。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Long chain n-3 polyunsaturated fatty acids and incidence rate of coronary artery calcification in Japanese men in Japan and white men in the USA: population based prospective cohort study.2014
Author(s)
Sekikawa A, Miura K, Lee S, Fujiyoshi A, Edmundowicz D, Kadowaki T, Evans RW, Kadowaki S, Sutton-Tyrrell K, Okamura T, Bertolet M, Masaki KH, Nakamura Y, Barinas-Mitchell EJ, Willcox BJ, Kadota A, Seto TB, Maegawa H, Kuller LH, Ueshima H; ERA JUMP Study Group.
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Journal Title
Heart
Volume: 100
Pages: 569-73
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Ethnic difference in liver fat content: a cross-sectional observation among Japanese American in Hawaii, Japanese in Japan, and non-Hispanic whites in United States.2013
Author(s)
Azuma K, Curb JD, Kadowaki T, Edmundowicz D, Kadowaki S, Masaki KH, El-Saed A, Nishio Y, Seto TB, Okamura T, Cetinel C, Kadota A, Sutton-Tyrrell K, Miura K, Evans RW, Takamiya T, Maegawa H, Miljkovic I, Kuller LH, Ueshima H, Kelley DE, Sekikawa A.
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Journal Title
Obesity Research & Clinical Practice
Volume: 7
Pages: 198-205
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] A cross-sectional association of obesity with coronary calcium among Japanese, Koreans, Japanese Americans, and U.S. whites.2013
Author(s)
Fujiyoshi A, Sekikawa A, Shin C, Masaki K, David Curb J, Ohkubo T, Miura K, Kadowaki T, Kadowaki S, Kadota A, Kuller LH, Ueshima H; ERA JUMP (Electron-Beam Tomography, Risk Factor Assessment Among Japanese and U.S. Men in the Post-World War II Birth Cohort) Study Group.
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Journal Title
the European Heart Journal - Cardiovascular Imaging
Volume: 14
Pages: 921-927
DOI
Peer Reviewed
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