2012 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病遺伝子PINK1の分解酵素PARLによるミトコンドリア品質管理
Project/Area Number |
24790903
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
天羽 拓 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 応用科学群, 助教 (40453922)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | パーキンソン病 |
Research Abstract |
家族性パーキンソン病原因遺伝子の産物のparkinとPINK1(PTEN induced putative kinase 1)は、協調してmitophagyを誘導することで膜電位が低下したミトコンドリアを分解に導く。PINK1 は、ミトコンドリア内膜に存在するプロテアーゼ“PARL (presenilin-associated rhomboid-like)”により恒常的に分解されている。PINK1欠損細胞では、呼吸鎖機能の低下によりミトコンドリア膜電位が低下する。本研究では、呼吸鎖酵素複合体の酵素活性測定とBlue Native PAGEによる酵素複合体タンパク量の解析により、呼吸鎖機能低下の原因を解析し、呼吸鎖の機能不全がComplex Iの活性低下とComplex IIIのタンパク量の減少によることを明らかにした。古くからパーキンソン病のミトコンドリア機能不全においてComplex Iの機能低下が報告されているが、今回の結果も特にComplex Iの活性低下が顕著であった。またComplex Iは、Complex IIIとComplex IVとsupercomplexを形成することで初めて活性な酵素複合体になることが報告されており、PINK1欠損によるComplex Iの活性低下とComplex IIIのタンパク量の減少との関連を明らかにするために今後supercomplexの解析が必要であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画段階では予想できなかった問題が生じ、解決に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画で未実施の部分を中心に行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に実験を行うために必要な消耗品の購入に使用する。
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[Journal Article] A mitochondrial ubiquitin ligase MITOL regulates endoplasmic reticulum-mitochondria interaction via mitofusin22013
Author(s)
A. Sugiura, S. Nagashima, T. Tokuyama, T. Amo, Y. Matsuki, S. Ishido, Y. Kudo, H. M. McBride, T. Fukuda, N. Matsushita, R. Inatome, S. Yanagi
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Journal Title
Peer Reviewed
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