2014 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病遺伝子PINK1の分解酵素PARLによるミトコンドリア品質管理
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24790903
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
天羽 拓 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, 応用科学群, 助教 (40453922)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
CHCHD2 (Coiled-coil-helix-coiled-coil-helix domain containing 2)は、新規に報告された常染色体優性遺伝性のパーキンソン病原因遺伝子である。その遺伝子産物の機能は不明であるが、N末端にミトコンドリア移行シグナルと推定される配列が存在した。そこで本研究では、ヒト神経芽細胞腫SN-K-SHの細胞分画を行い、Western blotting法により細胞内局在を調べた。その結果、CHCHD2はミトコンドリア画分に存在していることを明らかにした。また細胞蛍光染色法によっても、CHCHD2がミトコンドリアに局在していることを認めた。さらにミトコンドリア内の局在を明らかにするため、SN-K-SH細胞から単離したミトコンドリアをトリプシン処理し、Western blotting法によりミトコンドリア局在の各マーカータンパク質と分解程度を比較した。その結果、CHCHD2はミトコンドリア外膜と内膜との間、つまり膜間腔に局在していることが判明した。今後、CHCHD2のミトコンドリア内における機能を調べることで、パーキンソン病発症機序の一端を明らかにする。
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[Journal Article] CHCHD2 mutations in autosomal dominant late-onset Parkinson's disease: a genome-wide linkage and sequencing study.2015
Author(s)
Funayama M, Ohe K, Amo T, Furuya N, Yamaguchi J, Saiki S, Li Y, Ogaki K, Ando M, Yoshino H, Tomiyama H, Nishioka K, Hasegawa K, Saiki H, Satake W, Mogushi K, Sasaki R, Kokubo Y, Kuzuhara S, Toda T, Mizuno Y, Uchiyama Y, Ohno K, Hattori N.
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Journal Title
Lancet Neurology
Volume: 14
Pages: 274-282
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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[Presentation] 常染色体優性遺伝性パーキンソン病の新規原因遺伝子単離2015
Author(s)
舩山学, 大江賢治, 天羽拓, 古屋徳彦, 山口隼司, 斉木臣二, 李元哲, 大垣光太郎, 安藤真矢, 吉野浩代, 富山弘幸, 西岡健弥, 長谷川一子, 斎木英資, 佐竹渉, 茂櫛薫, 佐々木良元, 小久保康昌, 葛原茂樹, 戸田達史, 水野美邦, 内山安男, 大野欽司, 服部信孝
Organizer
第49回日本運動障害研究会
Place of Presentation
大日本住友製薬(株)東京本社(東京都中央区)
Year and Date
2015-01-17 – 2015-01-17
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