2013 Fiscal Year Annual Research Report
よりよいバセドウ病・バセドウ病眼症マウスモデルの作製
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24790948
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中原 麻美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (90622605)
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Keywords | 国際研究者交流:ドイツ |
Research Abstract |
[I] リンパ球数正常の野生型マウスへのTSHR KOマウス脾細胞養子移入:前年度に決定した指摘ウイルス量でのTSHR KOマウスの免疫して1か月後に、脾細胞を正常リンパ球数を有する野生型マウスへ養子移入した。抗TSHR抗体価・T4を経時的に測定し、バセドウ病の発症頻度・持続期間を検討したところ、リンパ球欠損免疫不全マウスと同様に抗体価上昇・バセドウ病発症が認められた。これより、リンパ球欠損にリンパ球を移入して起こる、いわゆるhomeostatic proliferationがバセドウ病発症の主な原因ではないことが明らかとなった。 [II] 自然発症バセドウ病モデルの作製:TSHR KO/SKGマウスを作製して、1年にわたり抗TSHR抗体産生を観察したが、抗体価上昇は全く認められなかった。さらにTSHR KO/SKGマウス脾細胞のヌード或いは野生型マウスへの養子移入実験を行ったが、これも変化がなかった。 [III] 眼症のモデル実験:前年度に作製した2種類のアデノウイルスでTSHR KOマウスを免疫し、脾細胞の養子移入を行った。さらに喫煙の影響に関しては、たぼこ煙吸入実験装置を使用して、たぼこの煙に暴露した。抗体価・T4と、眼窩組織の病理学的検索を行った。なお、眼窩病理は海外共同研究者であり、投稿中論文でも共同研究を行ったドイツのProf. Anja Eckstein & Dr. Kristian Johnsonに依頼した。抗体価・T4上昇は高頻度に認められた。眼窩にはマクロファージの浸潤が広範に認められた。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Postnatal expression of BRAFV600E does not induce thyroid cancer in mouse models of thyroid papillary carcinoma.2013
Author(s)
Shimamura M, Nakahara M, Orim F, Kurashige T, Mitsutake N, Nakashima M, Kondo S, Yamada M, Taguchi R, Kimura S, Nagayama Y.
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Journal Title
Endocrinology
Volume: 154
Pages: 4423-4430
DOI
Peer Reviewed
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