2013 Fiscal Year Research-status Report
精神異常発現薬応答性非翻訳RNAとそのターゲット遺伝子に着目した統合失調症の解明
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24791202
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
治徳 大介 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10613854)
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Keywords | 統合失調症 / 関連解析 / グルタミン酸 / マイクロRNA |
Research Abstract |
本研究は、統合失調症の発症やグルタミン酸受容体遮断薬による統合失調症様症状の誘発が発達依存的である(神経発達の臨界期以後である)ことに着目して、我々が同定した遺伝子(PRT6遺伝子)、およびPRT6遺伝子に含まれたマイクロRNAのターゲット遺伝子であるH-Z遺伝子、PST遺伝子について遺伝子関連解析を行うことを目的としている。 そのうち、PRT6遺伝子にはtagSNPが存在せず、SNPsを用いた関連解析が困難であった。そのため、H24年度は日本人健常者160人と統合失調症患者160人の末梢血から得られたゲノムDNAを用いて、H-Z遺伝子の4箇所のSNPsとPST1遺伝子の8箇所のSNPsについて関連解析を行ったが、関連を示唆する結果は得られなかった。これはサンプル規模が小さいことによる検出力の低下に基づくものが考えられた。 そこで、H25年度はサンプル数を増やし、日本人健常者2000人と統合失調症患者2000人の末梢血から得られたゲノムDNAを用いてH-Z遺伝子の関連解析を行った。これまでタイピングしたSNPsでは、疾患/対照群の間にallele頻度、genotype頻度の有意な差は見られなかった。しかし、性別解析を行ったところ、SNP02において男性で統合失調症と有意な関連を認めた(allelic P=0.003、genotypic P=0.008)。これらの関連は多重検定補正後も有意であった。 今後、他のtag SNPsのジェノタイピングを行い、haplotype解析なども行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度内にジェノタイピングを完了する予定だったが、試料の準備が遅れ、年度内に完結することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
準備が完了次第、引き続き、追加のジェノタイピングを行い、同様の手法で研究を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度までに追加のジェノタイピングを行う予定だったが、試料の準備が遅れ、年度内に完結することができなかった。 準備が整い次第、未使用額を追加の試薬の購入に充てたい。また、実験を遂行するための人件費、その実験結果の発表のための経費に充てたい。
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