2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト歯髄細胞からの機能性肝細胞の分化誘導と肝疾患モデルによる新規細胞医療法の開発
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24792042
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
富永 徳子 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (90546532)
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Keywords | 歯髄由来肝細胞 / ETFs / 子宮頸部扁平上皮癌由来細胞 / human α-fetoprotein / human albumin |
Research Abstract |
本研究は、ヒト歯髄から肝細胞を分離する分化誘導法を開発し、コロニアルクローニング法により肝細胞を採取後、肝障害または肝硬変モデル動物に移植し肝機能を回復する新たな再生医療の創出を目的とする。 ヒト歯髄細胞より肝細胞を分化させ細胞を採取するためには、子宮頸部扁平上皮癌由来細胞の培養上清(ETFs)が必須となる。初年度は、申請時に用いていたETFsに不活性化が認められたため、ETFsを作製するため無血清培地で培養可能な子宮頸部扁平上皮癌由来細胞の樹立を行った。今年度は、新しく作製したETFsをもちいて肝細胞の分化に必要な濃度を検討した。しかし、上皮様の肝細胞が観察される確立は低く、今後も引き続き検討を続けている。 また、すでに分離し、同定したヒト歯髄細胞を用いて移植実験を行った。SCIDマウスを腹腔内麻酔により鎮静させ、開腹を行った。歯髄由来肝細胞(1×10⁶個)を27Gの注射針付シリンジに回収し、膵臓に。移植2週間後、肝臓を採取し4%PFAにて固定後、切片を作製した。免疫染色には、human mitochondoria、human α-fetoprotein、human albuminの抗体を用いた。human mitochondoria、human α-fetoprotein、human albumin各々に陽性を示す細胞が、肝臓の組織内に散在する様子が確認された。このことから、移植した肝細胞がマウスの肝細胞とともに肝臓の組織を構成することが示唆された。今後はコンカラバリAをもちいて肝障害を惹起させたSCIDマウスに歯髄由来肝細胞を移植し検討する。
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