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2013 Fiscal Year Annual Research Report

在宅歯科診療に適した自浄作用を有する高耐久性ティッシュコンディショナーの開発

Research Project

Project/Area Number 24792087
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

柄 博紀  広島大学, 大学病院, 歯科診療医 (60614378)

Keywordsティッシュコンディショナー / カテキン / 義歯材料
Research Abstract

本研究は、ポリマー化した可塑剤を主成分とした高耐久性ティッシュコンディショナーに抗菌作用のあるカテキンを配合し、在宅歯科診療に適した自浄作用を有する高耐久性ティッシュコンディショナーの開発を行うことを目的に行った。
まず、ポリマー化した可塑剤であるマレイン酸ジエチルヘキシルに適した粉末成分の選定を行うため、動的粘弾性、吸水率などの耐久性の測定を行った。その結果、マレイン酸ジエチルヘキシルには、ポリブチルメタクリレートの粉末が適しており、これらを組み合わせたティッシュコンディショナーは、現在市販されているものと比較して耐久性に優れていることが明らかとなった。次に、茶カテキンを用いて抗真菌性の高い使用濃度を決定するために、C.albicans、C.grablataなどに対する最小発育濃度を寒天平板希釈法で測定した。その結果、1.5g/l~2.3g/lの濃度が適していることがわかった。さらに、ティッシュコンディショナーの構成成分にカテキンを含有することで、耐久性などの理工学的性質にどのような影響を及ぼすかを検討し、含有可能なカテキンの使用量を調べた。その結果、粉末成分に5~10wt%の含有では、材料の理工学的性質にほとんど変化を及ぼさないことが明らかとなった。また、接着強さの測定ではカテキンの含有量が多いほど接着強さは大きくなる結果となった。
以上の結果より、ポリマー化した可塑剤を主成分とした高耐久性ティッシュコンディショナーに抗菌作用のあるカテキンを配合することが可能であることが明らかとなり、超高齢社会で在宅歯科診療の需要が高まっている現在において、患者のQOL向上に非常に意義がある材料の開発の可能性が明らかになった。しかし、材料を市販化を目指すには、材料の測定期間を長くし経時的な変化を測定することや口腔内環境での抗真菌性などを明らかにすることなどが今後必要であると考えられる。

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Published: 2015-05-28  

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