2015 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌に対するクロノテラピーの応用-特にメラトニンを用いた人為的位相について-
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24792256
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大鶴 光信 東海大学, 医学部, 講師 (60384864)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 時計遺伝子 / クロノテラピー |
Outline of Annual Research Achievements |
生物には24時間を周期とする生命活動を行い、リズムを司っているのが時計遺伝子である。この時計遺伝子のなかに細胞分裂に関わるものがあることが明らかになった。時計遺伝子による細胞分裂周期は、正常な細胞のみならず悪性腫瘍にも影響を与えており、これを応用した癌治療の可能性が注目されている。そのため①口腔悪性腫瘍の増殖サイクルに時計遺伝子(Clock・Bmal・Period2・Cry)がどのように関与しているか明らかにすること②口腔悪性腫瘍におけるクロノセラピーの開発③メラトニン受容体アンタゴニスト:ラメルテオンを用いて人為的時間位相を行うクロノセラピーへの応用を目的として研究を行った。 ①口腔癌細胞を用いて明暗12時間手記で培養し、時計遺伝子(Clock・Bmal・Period2・Cry)の発現をRT-PCRで測定したところCRYのみに発現周期を認めた。②③明暗周期条件下で飼育した6週齢 BALB/c-nu/nu nude miceの背部に口腔扁平上皮癌細胞株OSCCを移植し時計遺伝子(Clock・Bmal・Period2・Cry)の発現をRT-PCRで測定したところ明らかな発現周期は認めなかった。
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