2013 Fiscal Year Research-status Report
前立腺全摘出術後患者と家族への排尿障害とセクシュアリティの看護ガイドラインの開発
Project/Area Number |
24792408
|
Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
升田 茂章 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80453223)
|
Keywords | セクシュアリティ / 排尿障害 / 前立腺全摘出術 / 家族 |
Research Abstract |
本研究は、前立腺全摘出術を受けた患者とその家族に対して排尿障害とセクシュアリティに関する患者用・家族用の看護ケアガイドラインを作成することを目的とした研究である。 今年度は、学内の看護倫理審査委員会を受けた後、前立腺全摘出術を行っている医療機関の病院管理者および看護部門責任者に文書および口頭で研究の目的・意義・方法・倫理的配慮等について説明し、承諾の得られた施設より対象候補者を紹介していただいた。その後、研究者が対象候補者に連絡をとって、研究の目的・意義・方法・倫理的配慮等についての説明と研究参加の意思確認を行った。研究者のネットワークを通して依頼する場合は、紹介者から研究者が連絡を取ることについて説明してもらい、同意の得られた対象候補者を紹介していただいた。現在前立腺全摘出術を受けた患者の排尿障害とセクシャリティに関する既存の文献を参考に作成した面接ガイドラインを活用し半構成面接法でインタビュー(60分程度)を行っている。看護師が提供している看護ケアを中心にインタビューを行い、内容を逐語録にし、前立腺全摘出術を受けた患者とその家族に対する看護ケア内容について抽出している。今後これら抽出した内容から、前立腺摘出術を受けた患者と家族用のガイドライン案を作成する予定である。また、家族用の質問紙については、インタビュー調査への変更を含め現在検討中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1、日本における家族への看護ケアの実態と、諸外国における具体的な家族への看護ケアの現状を踏まえて、排尿障害とセクシュアリティに関する家族看護ケアガイドライン案を作成する。 2、作成した家族看護ケアガイドラインについて、フォーカスグループインタビューを行い、家族看護ケアガイドラインの洗練化を行う。 上記2項目について、おおむね予定通り研究を遂行できていると考えており、最終的な目的である、「前立腺全摘出術を受けた患者とその家族に対する排尿障害とセクシュアリティに関する家族看護ケアガイドライン」の開発に向けて研究が進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年4月以降 現在行っているデータ収集と分析を継続し下記のように進めていく。 1、作成した家族看護ケアガイドラインについて、フォーカスグループインタビュー 2、患者用ガイドラインと作成した家族用ガイドラインを統合し、前立腺全摘出術後患者とその家族に対する看護ケアガイドラインを作成する。 3、看護ケアガイドラインを改善・修正し完成版を作成する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究当初は、前立腺全摘出術を受けた患者の家族に対して、質問紙のみでデータ収集を行う予定であった。現在のデータを補うため、新たに前立腺全敵出術を受けた患者と家族へのインタビューを検討しているため。 新たに家族へのインタビューを検討しており、インタビューのための旅費やICレコーダー等を購入する費用とする予定である。
|