2018 Fiscal Year Research-status Report
早期関節リウマチ患者の自己管理能力育成に向けた支援システムの構築
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24792479
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
草場 知子 久留米大学, 医学部, 講師 (60368967)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 早期 / 自己管理 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、発症早期にある関節リウマチ(以下、RAとする)患者の自己管理能力の向上及び育成に向けて支援システムを構築することを目的としている。 平成30年度においては、RA患者とその家族に対するインタビュー調査の実施に向けて調査依頼施設の主治医や看護部長等との交渉を行い、インタビュー実施に向けてインタビューガイドの作成や分析方法についての準備等を行った。患者家族への調査依頼においては、患者自身が発症早期ゆえに家族に告知・相談していないこと、外来受診時の家族の付き添いがなく、家族に対する調査依頼・交渉が非常に困難な状況にあり、次年度も継続して検討をしていく。 また、RA患者・家族の看護に携わっている看護師を対象に、患者教育の実施状況や実施上の困難さ、RA患者の自己管理に向けた支援についての意識について把握するためのアンケート調査の実施に向けて、文献検討や調査内容及び分析方法、調査対象者のリストアップ等について検討を行った。 さらに最新のRAの治療や看護に関する情報や研究方法についての知識の習得、研究依頼交渉のために学会・研修会等に参加し、RAに関する研究者や医師・看護師・薬剤師・理学療法士・製薬会社など他職種と情報交換を行った。そこで得た内容をもとに、さらに本研究のRA患者の自己管理の内容・項目について再考するとともに、アンケート調査用紙の見直し、分析方法等の検討をすることでき、今後の研究実施に活かすことができたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2回の産前産後休暇及び育児休業の取得、研究者の個人的事情により、研究遂行における十分な時間の確保ができず、当初の研究計画に全体的に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に実施できなかった計画については、再度、研究計画の内容及び予算について見直し、できるだけ早期に研究実施に向けて取り組めるよう調整する。また、医療機関への研究調査依頼、研究対象者の確保が非常に困難な状況にあるが、最終年度となる令和元年度中に完結できるように早急に対処し進めていきたい。
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Causes of Carryover |
平成29年2月~平成30年3月まで研究者が産前産後休暇及び育児休暇を取得したため、当初の計画予定に遅れが生じたため次年度の使用額が生じた。 令和元年度は関節リウマチ患者、その家族、リウマチ看護に関わる看護師(主に日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師)を対象としたアンケート調査の実施、データ入力・分析補助に必要な人件費、データ収集のための旅費等を使用する予定である。
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