2012 Fiscal Year Research-status Report
退院支援を行う看護職のコンピテンシー・モデルの構築
Project/Area Number |
24792535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
森鍵 祐子 山形大学, 医学部, 助教 (20431596)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護学 / 地域看護学 / 退院支援 / コンピテンシー |
Research Abstract |
本研究は退院支援を行う看護職のコンピテンシー・モデルを構築し,看護職が行う退院支援の評価および質の向上に資することを目的としている。 今年度は,退院支援を行う看護職のコンピテンシー項目(案)を抽出することを目的とした調査ならびに調査結果の分析を行った。調査は,病院退院支援部門にて退院支援を行っており,かつ退院支援専従であり,看護職経験年数10年以上,退院支援部門経験年数3年以上の看護職のうち,調査に同意が得られた6病院の看護職6名を対象とした。「これまで退院支援を行ってきて印象的であったこと」,「印象的であったことについてどのように関わったか」等のインタビューガイドに基づき,行動結果面接法を用いた半構成的インタビュー調査を行った。対象者の許可を得てインタビュー内容の録音ならびにメモをとり,得られたインタビュー内容から調査に関係のない会話を除いて逐語録を作成した。 対象者の概要は,看護職経験年数30.5±8.0年,退院支援部門経験年数6.0±2.3年,看護師長級2名,副看護師長級2名,スタッフ2名であった。逐語録を作成したインタビュー時間は87.3±12.0分,総計524分であった。 分析は,退院支援のコンピテンシー(退院支援の成功につながる知識やスキル,行動特性)に関する意味のある文脈を抽出し,意味のある最小の一文もしくは文の一部を記録単位として記録を行い,さらに類似または同義のコンピテンシーを整理して暫定的なカテゴリーを作成した。その結果,退院支援を行う看護職のコンピテンシー・モデルのコアとなるカテゴリーが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね当初の計画どおり,調査の実施ならびに調査結果の分析が進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,カテゴリー化した退院支援を行う看護職のコンピテンシー項目(案)について再度検討を行ったのちに,退院支援部門の看護職と研究者で項目の精選を行うこと,ならびにコンピテンシー・モデル(案)の尺度化を試みる方策である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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