2014 Fiscal Year Research-status Report
有効な地域看護実践に向けた地域環境評価-近隣環境は健康にどう影響するか-
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24792611
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00565137)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 近隣環境 / 高齢者 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域をアセスメントし、地域に対して働きかけを行うことは、地域看護実践のプロセスとして重要である。本研究課題の目的は、居住地域レベルの近隣環境要因が、高齢者個人の健康指標に及ぼす影響を検討し、地域住民の健康を増進するために地域のどの部分に働きかけていくことが有効であるか、地域看護実勢の方策を探ることである。 平成26年度は、フォローアップ調査を行った。630名より協力が得られ、そのうち健診会場まで来場した者が503名、自宅に訪問して健診した者が3名、その他は会場への来場はなく、アンケートのみに回答した者であった。健診会場では、主観的健康感、うち、日常生活自立度などの他に、認知機能検査、体力機能、血液データなどを収集している。収集したデータは、ベースラインデータと突合し、分析可能な状態にした。 申請者が行った分析では、居住地域の凝集性(neighborhood cohesion)が高いほど、ストレスが抑うつ状態に及ぼす影響を緩和する、すなわちストレス緩衝効果があることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3年目のフォローアップ調査を行い、データ収集は完了した。今後、対象者への成果の還元などを実施していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
フォローアップ調査では、多くの参加者から協力が得られた。本研究の研究期間終了後も、本コホートは継続していくため、丁寧に結果の還元を実施し、今後もより多くの対象者に協力をいただけるように尽力していく必要がある。
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Causes of Carryover |
3年目に実施する予定であったデータ収集は完了したものの、銃弾データ解析および対象者への結果還元まで十分に実施できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度において、結果還元を行うための解析と資料作成を実施する予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Mini-Mental State Examinationにより評価した認知機能低下と将来の要介護発生との関連2015
Author(s)
谷口優, 藤原佳典, 篠崎智大, 天野秀紀, 西真理子, 村山洋史, 野藤悠, 清野諭, 成田美紀, 松尾恵理, 横山友里, 新開省二
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Journal Title
日本老年医学会雑誌
Volume: 53
Pages: 86-93
Peer Reviewed
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[Journal Article] 群馬県草津町における介護予防10年間の取り組みと地域高齢者の身体,栄養,心理・社会機能の変化2014
Author(s)
清野諭, 谷口優, 吉田裕人, 藤原佳典, 天野秀紀, 深谷太郎, 西真理子, 村山洋史, 野藤悠, 松尾恵理, 干川なつみ, 土屋由美子, 新開省二.
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Journal Title
日本公衆衛生雑誌
Volume: 61
Pages: 286-298
Peer Reviewed
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