教育委員会組織と地域性を生かす教師教育－国語科家庭学習プログラム開発を中心に－

2013 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 24830102
• Research Institution: Tokai Gakuen University
• Principal Investigator: 金津 琢哉 東海学園大学, 教育学部, 准教授 (20633522)
• Project Period (FY): 2012-08-31 – 2014-03-31
• Keywords: 教科教育（国語科） / 教師教育 / 臨床教育学 / 教育委員会 / 家庭学習

Research Abstract

本研究は，小学校国語科の家庭学習プログラム開発を基軸として，現場教師の指導技術を質的研究法により収集・分析・抽出し，敷衍性の高い指導知見に一般化し，教育現場に効果的にフィードバックする在り方について有効な知見を得ることを目的とするものである。平成25年度は，研究構想の背景となる解釈学，臨床教育学というについての文献研究を継続し，近畿地方，中部地方の各都市に勤務する教員に会い，家庭学習や教師教育についての情報収集を継続してきた。
平成24年度に明らかとなった「漢字指導ルーティン」についての4つの要素（①事前指導，②点検・評価，③保護者との連携，④指導ルーティン修正）を踏まえ，平成25年度は修正版グラウンデッド･セオリー･アプローチを援用して教師の指導方略としての理論化を試みた。さらに，協力を依頼していた岐阜県中津川市教育委員会との折衝の結果，研究フィールドとして市教育委員会教育研修所が企画し，実施主体となっている夜間の教員研修講座（通称「夜学」）を設定することとなった。そこでは，比較的経験年数の浅い若手教師が参加しており，漢字指導ルーティンの交流が指導力量の向上という参加者の目的に沿う形で実施できた。さらに，2ヶ月後に参加者の中から2名を抽出し，追跡調査をインタビュー形式で実施した。
調査データを分析した結果，漢字指導ルーティンの交流によって，自らの指導の在り方をメタ認知的に自覚し，指導ルーティン修正方略が促進されたことが明らかとなった。

Current Status of Research Progress

Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。