2012 Fiscal Year Annual Research Report
母子の心身両側面から評価するベビーマッサージの効果の検証
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24890090
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
田中 弥生 京都光華女子大学, 健康科学部, 助教 (80636184)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | ベビーマッサージ / 心拍変動 / 唾液コルチゾール |
Research Abstract |
【意義】ベビーマッサージが母児の心身両側面に与える効果を検証し、育児支援の1つとして母児に提供する。【目的】本研究の目的は①マッサージを実施する母親およびマッサージを受ける児にとって、ベビーマッサージの効果を母児の心身両側面から検証する。②ベビーマッサージが母子相互作用に及ぼす効果を客観的指標を用いて検証することである。本年度は、以下の準備を行い調査を実施した。心電計の探求:振動、体動に強く装着・測定時間が母児に負担にならない、マッサージ中の心拍変動を正確に評価できることを確認し、精練した。心理尺度の選定:母子相互作用に及ぼす効果を評価するため、母親に対する心理尺度を選定した。 調査の実施:【対象】正期産、単胎、出生時体重2500g以上の児を分娩し、産後3ヶ月時点で経過が順調な母子のペア。【方法】調査時期:マッサージ群は初回マッサージ時と1ヶ月後のマッサージ時の計2回。抱っこ群は生後3ヶ月時と通常の生活を送った生後5ヶ月時の計2回。データ収集時期:マッサージ群は15分間のマッサージ前・後の2地点で測定した。抱っこ群は15分間の抱っこ前・後の2地点で測定した。心拍データは15分間のマッサージの最中、抱っこの最中に測定した。測定項目:母児の心拍データ、唾液コルチゾール値。児の体温、体重。母親に乳幼児をもつ母親の育児に対する自己効力感尺度(Parenting Self-efficacy Scale: PSE尺度)、乳幼児発達スケール(KINDER INFANT DEVELOPMENT SCALE:KIDS)を実施した。介入内容:マッサージ群の母親は毎日、15分間のマッサージを1ヶ月間行う。【進捗状況】今年度は、マッサージ群9組、抱っこ群12組の調査を実施し、調査を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ベビーマッサージ教室参加者の減少による対象者の確保が困難となり、計画に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更 計画の遅れを受け研究プロジェクトメンバーである研究者間でプロトコールを再検討した結果、当初計画していた対象者のリクルート方法を初回マッサージ後1週間以内に変更し人数を確保する予定である。今後は、マッサージの効果を母児の心拍変動、唾液コルチゾールから分析する。また、POMSを用いてマッサージが母子相互作用に及ぼす効果を検証していく。 研究費の使用計画 次年度は研究の最終年度であるため、唾液採取物品、心電計物品として230,000円、データ収集、学会参加旅費として100,000円、人件費、謝金として110,000円、検体検査料として750,000円の使用を予定している。
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Research Products
(2 results)