2012 Fiscal Year Annual Research Report
進化分子工学と先端接着技術による新しい骨折予防・治療法の開発と実用化に向けた検討
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24890131
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
塩崎 泰之 岡山大学, 大学病院, 医員 (00596041)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 成長因子 / 骨形成 / 進化分子工学 |
Research Abstract |
当初の計画通り安定したコラーゲン結合性骨形成因子(CBD-BMP4)をトランスジェニックカイコから精製した。分子量の測定により、完成を確認した。CBD-BMP4をエンテロキナーゼでCBDを再度切断し、それをSDSポリアクリルゲルに分溜し、PVDF膜に転写した。ゲルはクマジーブリリアントブルー染色した。膜はヤギ抗BMP4抗体を使用し、インキュベートしECLシステムで可視化した。CBD-BMP4は52.5KDa、CBDは39KDa、BMP4は13KDaで確認できた。また、in vitroでのコラーゲン結合能を確認した。これらの成長因子をコラーゲンメデイウムで1時間培養し、ヤギ抗BMP4抗体を混和した培養液内にコラーゲンとともに留置し、染色変化を確認した。BMP4では、早期に培養液内に漏出し染色された。CBD-BMP4では、7日目でも染色はされていなかった。 続いて、マウスを用いた骨内残留の検討を行った。CBD-BMP4とBMP4を蛍光ラベリングし、それらをマウス大腿骨内に投与した。1、3、7、14日目に屠殺し非脱灰凍結切片を作成し、蛍光顕微鏡でそれらを観察した。BMP4は早期に蛍光ラベリングされたそれらが、消失していた。CBD-BMP4は14日目でも残存が確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り進展している。 CBD-BMP4の安定した精製も行い、小動物を使用した実験にも活用している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、マウスを使用し残存も確認できた。 今後はウサギ等、動物種を大きくしていくことでより臨床現場での使用可能となることを目標とし実験をすすめていく。
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Research Products
(1 results)