2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヒストンアセチル化制御による免疫寛容誘導と移植後膵島保護作用の研究
Project/Area Number |
24890149
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岩橋 衆一 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (30531751)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 免疫寛容誘導 / ドナー特異的輸血 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 |
Research Abstract |
(本研究の目的)膵島移植における問題点として、免疫抑制剤の非特異的免疫抑制作用や免疫抑制剤自体の副作用が挙げられる。ドナー特異的輸血(DST)は免疫抑制剤以外でドナー特異的な免疫寛容を誘導する方法としてこれまでに検討されているが、単独での効果には限界があると考えられる。近年調節性T細胞 (Treg) を増加させる作用や炎症性サイトカインの産生を抑制するといった報告、膵島の生存率やインスリン分泌能を上昇させるといった報告があるHDAC阻害剤 (HDACi)に着目し、本研究ではDSTと併用することによる免疫寛容誘導効果について検討する。 (研究成果)1.HDACiによる膵島保護作用の検討 ブタ膵島を用いてHDACiによる膵島保護作用を検討したが、サイトカインによる細胞傷害が弱く、保護作用は明らかではなかった。マウス膵島単離の手技を確立しており、今後は単離したマウス膵島と併せて、細胞株での検討も行う予定である。2.DSTにHDACiを併用することによるTreg・Th17発現変化の検討 DSTとHDACiの併用により、対照群と比較して胸腺・脾臓内のリンパ球のTreg比率は有意に上昇した。一方CD4+IL17+T cellはDST群と比較して有意に低下した。3.DSTのドナー特異性、安全性の検討 上記2での検討と同様のDST単独群とDST+HDAC阻害剤の群で抗体産生(IgG)を検討する。4.DSTにHDACiを併用することでのマウス異系膵島移植モデルグラフト生着期間の検討 DST+HDACi併用群ではDST単独群と比較して移植片生着期間は延長した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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