2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハイパーサーミアを基軸とした口腔乾燥症の治療戦略イノベーション
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24890215
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
向坊 太郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50635117)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 口腔乾燥症 / ハイパーサーミア / Ex vivo顎下腺潅流実験 |
Research Abstract |
口腔乾燥症は義歯性潰瘍の形成や義歯の維持不良など,多くの補綴的問題の原因となりうるものの,根本的な原因療法がほとんど存在しないのが現状である. 本研究では,現在対症療法に限られている口腔乾燥症に対する新規治療法の開発を目的とし,マウス顎下腺組織を使用してハイパーサーミアの口腔領域への応用の可能性を検討した. これまでの研究でマウス顎下腺を使用したEx vivo顎下腺潅流実験によりムスカリン性刺激薬の刺激時に25℃から42℃までの温度上昇により唾液分泌量が増加することを報告した(T Mukaibo et al.T Open Journal of Stomatology 2013, 3, 83-88 Doi: 10.4236/ojst.2013.31015).同報告の中でカルシウム蛍光指示薬を用いた細胞内カルシウム濃度の測定では温度上昇に伴いマウス顎下腺細胞のカルシウム濃度が上昇が確認されたことから温度上昇による唾液分泌量の増加は細胞内カルシウム濃度の上昇に起因するものであることが示唆された. 細胞内カルシウムの上昇は小胞体からのカルシウム放出と,それに続く細胞外からのカルシウム流入に分けることができる.細胞外のカルシウムを除去した場合,温度上昇に伴う細胞内カルシウム濃度上昇が認められなかったことから,当初の予測に反して温度上昇に伴う細胞内カルシウム濃度の上昇は小胞体からのカルシウム放出,もしくはIP3 の上昇に温度感受性が存在する可能性が新たに示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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