2017 Fiscal Year Annual Research Report
Revolution of integrated platform on medicine and engineering by haptic technology
Project/Area Number |
25220903
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
大西 公平 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (80137984)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 壯治 東海大学, 医学部, 教授 (10169287)
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Project Period (FY) |
2013-05-31 – 2018-03-31
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Keywords | ハプティクス / HEM2 / 自動化 / 医工連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題4つのサブ研究計画を順次遂行することで成果を積み上げてきた。研究計画Aは身体機能の「表現」研究、研究計画Bは身体機能の「発現」研究、研究計画Cは多機能統合による行為の「実現」研究、具体的な試作開発を行う研究計画Dである。平成29年度は技術の普及を図るため、ハプティクス機能を持ったLSIを多くの協力企業に配布し、最終段階である研究計画Dを中心に研究開発を遂行した。また、多自由度のHEM2を産業にも適用し、Peg-in-holeタスクやScrew releasingタスクの抽出、再現に成功し昨年度の医療関係に続き、技術的な有用性を産業界においても実証した。 これらの技術成果は三十社以上の企業に移転されるとともに、新しいデバイスが続々と開発されている。その例をあげる。医療系では、カテーテル挿入の遠隔化と自動化が進行中である。HEM2のスケーリング機能により、血管内の軟らかいプラークも手元で感じられることでより難度の高いカテーテル治療が可能になってきた。また、術者の被爆量が大幅に低減されるため、手術の安全性にも大きな寄与がある。産業系の例では人手の必要な作業の遠隔化と自動化が進行中である。これは縫製作業、研磨作業、探査作業といった自動化できない作業の自動化ないしは作業の安全化に貢献しているが、それにとどまらず、熟練作業者の暗黙知技術がディジタル情報として取得できるため、企業の中でAI(人工知能)と組み合わせた新しい展開が進んでいる。 このように研究計画Dを中心に大きな進展があり、医工の双方に開発事例が増えてきた。このように力触覚技術の実装されたHEM2を用いた医工融合基盤の革新が進んでおり、研究成果の社会実装が現実に行われている。また、学術成果を科学技術論文としてまとめIEEEや電気学会を中心に発表を行うとともに、招待講演等により研究の成果を一般にも広く還元した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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