2017 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanism of ABC proteins involved in cholesterol homeostasis
Project/Area Number |
25221203
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植田 和光 京都大学, 農学研究科, 教授 (10151789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤津 裕康 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00399734)
戸田 好信 天理医療大学, 医療学部, 教授 (10444465)
長尾 耕治郎 京都大学, 大学院工学研究科, 助教 (40587325)
田中 亜路 安田女子大学, 薬学部, 講師 (60509040)
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Project Period (FY) |
2013-05-31 – 2018-03-31
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Keywords | ABC蛋白質 / トランスポーター / コレステロール / 動脈硬化 / アルツハイマー病 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身の細胞で過剰となったコレステロールは、HDL(いわゆる善玉コレステロール)として肝臓へ戻されることによって、体内のコレステロール恒常性は保たれている。ABC蛋白質のひとつであるABCA1は、HDL産生に必須のトランスポーターである。ABCA1が産生する新生HDLは、数百分子のリン脂質とコレステロールの周りを2~4分子のアポリポ蛋白質A-I(アポA-I)が取り巻いた円盤状構造であり、ABCA1がどのようなメカニズムで新生HDLを産生するかは、ABCA1の発見以来20年近く経つ今でも議論が分かれている。本年度は、ABCA1発現細胞を低濃度のトリプシンで処理すると、ABCA1の細胞外ドメインの切断とともに大量のリン脂質とコレステロールが培地中に放出されることを示し、ABCA1が輸送したリン脂質とコレステロールをABCA1の大きな細胞外ドメインに蓄積することを生化学的に明らかにした(Ishigami M. Sci Rep 2018)。さらに、ABC蛋白質のひとつで多剤排出ポンプとして機能するMDR1の高分解能の構造を解明することによって、脂溶性基質を細胞外へ直接排出する排出ポンプとリン脂質を細胞内で移動させるフロッパーゼは構造が異なることを明らかにした(Kodan A 投稿中)。我々は、ABCA1がHDL産生だけでなく、コレステロール・フロッパーゼとしても機能することを昨年度に明らかにしており(Liu S-L. Nat Chem Biol 2017)、本結果はABCA1が何らかの機構で2つの機能をスイッチしていることを示唆している。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(25 results)
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[Journal Article] Vinexin family (SORBS) proteins play different roles in stiffness-sensing and contractile force generation.2017
Author(s)
Takafumi Ichikawa, Masahiro Kita, Tsubasa S. Matsui, Ayaka Ichikawa Nagasato, Tomohiko Araki, Shian-Huey Chiang, Takuhito Sezaki, Yasuhisa Kimura, Kazumitsu Ueda, Shinji Deguchi, Alan R. Saltiel, Noriyuki Kioka
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Journal Title
J Cell Sci.
Volume: 130
Pages: 3517-3531
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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