2014 Fiscal Year Annual Research Report
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25240005
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
岩崎 学 成蹊大学, 理工学部, 教授 (40255948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 貴行 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10594856)
黒木 学 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (60334512)
水田 正弘 北海道大学, 学内共同利用施設等, 教授 (70174026)
橋本 昭彦 国立教育政策研究所, その他部局等, 研究員 (80189480)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2017-03-31
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Keywords | 教育の質保証 / ビッグデータ / 統計的因果推論 / 統計検定 / 欠測データの解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究グループでは,「評価」をキーワードに,各分野の研究者の掲げる研究テーマの理論的な成果の達成と,研究成果の社会への還元を目的としている. 研究期間2年目の平成26年度には,最大の行事として2014年11月17日,18日の2日間,国立京都国際会議場において,統計数理研究所との共催により,京都国際統計会議 (Kyoto International Conference on Modern Statistics in the 21sh Century) を開催した.中国,米国,イタリアなどから30名を越える参加者を得て,日本国内からの参加者を含めると80名程度の会議となった.会議では,3つの招待講演セッション,7つの一般講演セッションで40件を超える口頭発表,ならびに20件のポスター発表があった.国内外の研究者間での研究交流も盛んに行われ,有意義な会議であった.2015年にはこれに続く会議として2015年11月初頭に中国・上海で上海国際統計会議が開催の予定で,代表者の岩崎を始め,数名が招待されている. 上記国際会議以外にも,米国ボストンで開催のJSM2014,アリゾナでのICOTS9,イタリア・フィレンツェでのIBC2014などにおいても論文発表を行った.また国内学会においても,SASユーザー会,統計関連学会,ケーブルフェスタ2014,電子情報通信学会研究会などでの特別招待講演やチュートリアルセミナーをはじめ,沖縄で開催の日本計算機統計学会シンポジウムでの講演,北海道大学で開催の第5回ビッグデータと統計学研究集会での講演等,数多くの研究発表の機会を得ている. 「統計検定」および「大学間連携」との協力もさらに進め,本研究グループのテーマである評価に資する活動を行っている.今後さらにホームページを充実させ,研究成果の社会還元を加速させたいと考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究組織は,「評価」をその機軸に据え,医薬,教育,品質管理,公共政策,情報などの研究者が,互いに協力する形での研究の推進を目指している.研究期間2年目の平成26年度は,(a) 国立京都国際会館での国際会議の開催,(b) 国際会議での研究成果の発表,(c) 「統計検定」との連携,を中心に活動するとしていた. 上記 (a) に関しては,中国,米国,イタリアなどから30名を越える参加者を得て,11月17日,18日の2日間開催することができた.参加者からの評判も良く,2015年で上海においてそれに続くシンポジウムが計画されている.(b) に関しても,米国,イタリアなど複数の国際会議において研究発表を行うと共に,参加した各国の研究者との研究交流をすることができた.国内においても種々の学会などで,特別招待講演や一般講演により研究成果を発表した.また (c) に関しても,2014年から年2回実施となった統計検定に対し,様々な側面からの貢献を行っている. さらには本研究組織の成果物として,学術論文の出版はもとより,成書として研究代表者の岩崎は「統計的因果推論」を書き終え,2015年中に出版の予定である.また分担者の阿部も「欠測データの統計解析」を執筆中で,これも2015年中には出版の予定となっている. 研究分担者の橋本は,特に教育評価,学校評価の実践を進めると共に,海外での研究発表を通じて研究交流に努めているが,その結果,国内外の研究者や実践者とのパイプができ,次年度以降にさらに研究を発展させる基礎ができつつある. 研究成果の公開のためホームページ (www.kakenhyoka.jp) を立ち上げ,研究成果の公表などに努めているが,これをさらに充実させ,研究成果の社会還元を推進したいと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度も国内外における研究集会やシンポジウムの積極的に参画し,「統計検定」および「大学間連携」ともタイアップする形で研究を進めていく.研究代表者の岩崎は2014年度,テキストデータを用いた判別分析の研究発表を沖縄の計算機統計学会シンポジウムで行ったが,これは本研究における「多種多様なデータ」に関係したものである.この方向の研究をさらに推進するため,テキスト処理の分野での知識を持つ研究者を大学に招き,共同研究の形で研究を推進していく計画である. 国際会議での研究成果の発表も積極的に推進する.具体的には,米国シアトルでのJSM (Joint Statistical Meeting),オランダ・ユトレヒトでの臨床試験の統計解析の国際会議での研究発表は既に論文が受理されている.また,2014年の京都国際統計会議に続く上海国際統計会議にも招待されている.さらには12月に福岡で開催のERA-BCでの研究発表も視野に入れている.その他に各種国内学会でも研究発表の予定である. 研究成果をまとめる形での著書の執筆も行う予定である.研究分担者の阿部は昨年度に続く「欠測データ」の脱稿が間近であり,研究代表者の岩崎は,日本学術会議および本研究組織がタイアップしている大学間連携ネットワークが取りまとめる統計教育の参照基準に準拠したテキストの執筆,および欠測データの統計解析に関する新しい書物の執筆が計画されている. さらには,研究分担者の橋本の尽力による評価の実践と各種研究交流も具体化するなど,種々の応用分野での研究の推進を計画している.ホームページ (www.kakenhyoka.jp) もさらに充実させ,研究成果の社会還元を加速させたい.
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Research Products
(16 results)