2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25240042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
神田 崇行 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (90374107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩見 昌裕 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (90455577)
佐竹 聡 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 研究員 (50510418)
GLAS Dylan・F 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (20426646)
石井 カルロス寿憲 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 知能ロボティクス研究所, 室長 (30418529)
野村 竜也 龍谷大学, 理工学部, 教授 (30330343)
山田 幸恵 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (30399480)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 実世界情報処理 / ヒューマンロボットインタラクション |
Research Abstract |
本研究は,対話型のロボットが人間社会へ参加することをめざし,子供たちの人間関係の認識技術,関係が「いじめ」へ移るプロセスのモデル化,子供たちと友好的な関係を築く対話ロボットの構築,の3つの基礎技術を確立することを目的としている. 1年目である本年度は,認識技術に関しては,教室内にマイクロホンアレイ,測距センサによる人位置・向き計測システム,カメラ画像などによる個人同定システムを組み合わせたセンサネットワークを構築した.すでに,1か月にわたるデータ収集を行い,この先の研究を進めるための基礎データを収集することができた.また,そのデータを用いて,音源アクティビティの分析を開始し、授業中に発生した笑いのイベントを抽出し、笑いの生成、笑い方の種類、音色、機能、および授業との関係性を分析した. 関係が「いじめ」へと移るプロセスのモデル化に関しては,「ロボットいじめ」の生起・維持のメカニズムを解明することで,人間の「いじめ」のメカニズム解明の手がかりを得て,そして「いじめ」の予防・解消に役立てるための研究を進めるための研究を進めている.擬人的な部分もありながら,人よりも対話能力が劣るロボットは,いわゆる社会的弱者であり,自らが,「いじめ」の被害者となることが分かっている.この,いわゆる「ロボットいじめ」のデータを,子供の集まりやすい場所(商業施設の広場)で収集した.臨床心理学的な視点からも検討した結果,観察データのみでなく,子供へのインタビューも収集することにした.収集には多くの試行錯誤が必要であったが,最終的に,インタビューまで含めたデータを12例集めることができた.今後,データ数を増やしつつ,得られたデータに基づき,やり取りが「いじめ」へと変容するプロセスを分析する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に実施予定だった研究課題をいずれも計画通り進めることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り,認識技術,モデル化の研究を進め,研究課題3への取り組みも開始する予定である.
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