2013 Fiscal Year Annual Research Report
中国の経済システムの持続可能性に関する実証的研究:「二重の罠」を超えて
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25243006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
加藤 弘之 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (70152741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 光輝 神戸大学, その他の研究科, 教授 (00188509)
厳 善平 同志社大学, その他の研究科, 教授 (00248056)
渡邉 真理子 学習院大学, 経済学部, 教授 (10466063)
大橋 英夫 専修大学, 経済学部, 教授 (30245948)
大原 盛樹 龍谷大学, 経済学部, 准教授 (50401443)
伊藤 亜聖 東京大学, 社会科学研究所, 助教 (60636885)
梶谷 懐 神戸大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (70340916)
藤井 大輔 経済学研究科, 経済学研究科(研究院), 研究員 (70598432)
中兼 和津次 公益財団法人東洋文庫, その他部局等, 研究員 (80114958)
日置 史郎 東北大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (80312528)
星野 真 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教 (80552299)
馬 欣欣 京都大学, 薬学研究科(研究院), 講師 (80634253)
任 哲 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (90434381)
木村 公一朗 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (10466071)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 経済システム / イノベーション / 土地制度 / 所得分配 |
Research Abstract |
平成25年度は、研究プロジェクトの1年目であり、研究組織を構成する3班(制度、イノベーション、格差と公正)ごとに、企業データを用いた実証研究を進めるとともに、経済システムの持続可能性に関わる問題の所在とそれを克服する方策を検討する作業仮説の構築に主眼を置いて、定例の研究集会、国際ワークショップ、公開国際シンポジウムを開催し研究を進めた。現地調査は、2013年9月1日~10日(広東省広州、東莞、シンセン、香港)、2013年10月29日~11月2日(上海)と2014年2月15日~22日(上海、江蘇省江陰、広東省広州)の計3度実施した。今年度の主たる研究成果は以下のとおりであある。 (1)2013年11月30日に龍谷大学において、International Workshop: “Innovative Societies in Formation: China and India”を開催し、中国とインドから研究者を招聘して研究交流を実施した。インドとの比較という視点での新たな示唆が得られた。 (2)2014年2月11日に早稲田大学において、東洋文庫、中国経済学会と共催で公開国際シンポジウム「中国経済の挑戦――2つの罠をどう超えるか」を開催し、中国から研究者を招聘して研究交流を実施した。共催による公開シンポジウムという形でシンポジウムを実施できたことは、研究成果の社会貢献の一環となった。 (3)研究成果の一部として、研究組織の構成員が以下の書籍を出版した。①加藤弘之『「曖昧な制度」としての中国型資本主義』(NTT出版、2013年)、②渡邊真理子編『中国の産業はどのように発展してきたか』(勁草書房、2013年)、③中兼和津次編『中国経済はどう変わったか』(国際書院、2014年)。④渡辺利夫・21世紀政策研究所・大橋英夫編『ステート・キャピタリズムとしての中国』勁草書房、2013年。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
定例の研究集会とワークショップの開催は予定通りであった。それに加えて、制度班が主催する研究集会を東洋文庫、中国経済学会との共催という形で公開国際シンポジウムとして開催できたことは、大きな成果であった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度も引き続き、定例の研究集会を開催するとともに、「格差と公正」班を中心とした国際ワークショップの開催を計画する。また、最終年度に向けて、研究報告書の出版(『中国経済の制度分析ー「二重の罠」からの脱出は可能か』仮題)を企画し、各人の研究のターゲットをしぼって、研究の方向性を明確化する予定である。
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Research Products
(22 results)