2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25244005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
室井 尚 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (50219953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 守弘 京都精華大学, デザイン学部, 教授 (10388176)
吉田 寛 立命館大学, 先端総合学術研究科, 准教授 (40431879)
吉岡 洋 京都大学, 文学研究科, 教授 (70230688)
秋庭 史典 名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (80252401)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2016-03-31
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Keywords | 美学 / 芸術学 / 比較文化 / ポップカルチャー / 文化研究 |
Research Abstract |
本基盤研究は平成25年10月下旬に追加内定の通知を受け、研究代表者および研究分担者とのメールによる打ち合わせが始まり、12月1日(日)の午後から夜にかけて、京都精華大学において、研究代表者、分担者、協力者による第一回のミーティングが開催され、平成25年度の研究方針について議論した。その結果、平成26年2月1日(土)に、京都精華大学で第一回の研究会を開催すること、3月16日(日)に名古屋大学主催で国内外の研究協力者を招いて、一般聴衆にも開放される研究集会を開催することが合意された。 この計画に基づき、2月1日には研究代表者・室井尚による研究発表『ポップカルチャーの美学、事始め』、および研究協力者・前川修神戸大学准教授による『ビジュアルカルチャー研究の諸問題--ホラー映画を題材として』の発表がなされ、研究分担者および大学院生等を含む約15名の参加者と共に議論を交わした。 また、3月16日(日)には、名古屋市の「ウインク愛知」を会場に研究集会『コスプレの美学』を開催し、約100名の聴衆を集めた。研究協力者としてNPO法人・コス援護会の代表・園田明日香氏、パリ第八大学の大久保美紀氏、リヨン第三大学のジュリアン・ブバール氏の3氏を招いて、コスプレ文化に関する学術的な議論を行った。フロアには名古屋てポップカルチャーイベントの主催者やコスプレ研究者が集まり活発な研究集会となった。この成果は平成26年度に報告書としてまとめられる予定である。研究分担者および研究協力者は、それぞの研究テーマを明確にし平成26年度においては複数回の研究会と、研究集会を行うほか、国際学会での研究発表や、論文の作成などを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
10月に追加内定を頂いたため、研究体制の整備が半年分遅れたことは否めない。短い期間中に、研究計画を打ち合わせる全体の会合を一回、研究会を京都で一回、そして名古屋で研究協力者3名と研究代表者・分担者全員が参加し、約百名の聴衆を集める大掛かりな研究集会「コスプレの美学」を実施することができた。 研究計画に書かれていたUstream中継は時間が足りず今回は実施することはできなかったが、参加者がTwitterで同時中継をするなど、会場外でも大きな反響を得ることができた。準備開始が遅れたために、この研究集会の報告書は25年度には間に合わず、26年度に作成する予定である。26年度においては、複数の研究会や研究集会を実施するほか、9月にブルガリアのニュー・ブルガリア大学で開催される国際記号学会には、研究代表者と研究分担者3名がラウンドテーブルを組織して研究発表を行う予定となっており、二年目にこの遅れを取り戻したいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を練り直し、今年はポップカルチャーの一番理論と歴史を取り扱う理論Gおよび歴史Gにポイントを置いた研究会を横浜で2回、京都で一回開催する予定である。その他に、ポップミュージック、マンガやアニメ、ヴィジュアルカルチャー、ゲームなどの個別の事象に焦点を当てた連続講演会や、コンベンションやフェア、コンテンツ・ツーリズムなどの周辺的な事象も対象に含めた広い意味でのアニメ文化に関する大規模な研究集会を企画する。この研究集会の様子はUstream中継が行われるように準備する。 また、研究代表者および研究分担者のこの時点における研究成果を、9月にブルガリアのニュー・ブルガリア大学で開催される国際記号学会におけるラウンドテーブルにおいて発表し、国外の研究者との意見交換を行う予定である。 また、25年度に開催された研究集会「コスプレの美学」の報告書を刊行するほか、アニメ文化に関する研究集会の報告書も26年度中に刊行したいと考えている。
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