2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本における「美術」概念の再構築―語彙と理論にまたがる総合的研究
Project/Area Number |
25244008
|
Research Institution | Kanazawa College of Art |
Principal Investigator |
山崎 剛 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (70210391)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 道信 東京藝術大学, 美術学部, 教授 (30154074)
山梨 絵美子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 部長 (30170575)
松原 龍一 独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館, 学芸課, 学芸課長 (40270491)
並木 誠士 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (50211446)
後小路 雅弘 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 教授 (50359931)
北澤 憲昭 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (60296217)
鈴木 浩之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (60381688)
伊藤 嘉章 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部長 (80213099)
青木 美保子 京都女子大学, 家政学部, 准教授 (80390102)
森 仁史 金沢美術工芸大学, 柳宗理記念デザイン研究所, 所長 (80552992)
黒川 廣子(横溝廣子) 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (90205229)
|
Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2016-03-31
|
Keywords | 美術概念 / 工芸 / 西洋近代 / ポストコロニアル / アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度の第1~4回研究会に引き続き、平成26年度には第5~10回の研究会を、科研メンバー(代表者・分担者)に加え適宜ゲストスピーカーやコメンテーターを招聘して開催しつつ、検討の必要なテーマや領域を縛りこみ、国際シンポジウムのパネリストやコメンテーターの人選を含めた準備を進め、福岡(福岡アジア美術館)と金沢(金沢美術工芸大学、金沢21世紀美術館)の2会場で同シンポジウムを開催した。 第5回研究会(4月5日)と第8回研究会は東京都現代美術館の加藤弘子氏、第6回研究会(6月7・8日)はアーツ前橋の住友文彦史の協力を得て、現代美術領域に関する発表と討論を行い、第7回研究会(6月14・15日)は金沢美術工芸大学で工芸領域に関する発表と討議を行った。第9回研究会(7月6日)は京都工芸繊維大学(美術工芸資料館)でこれまでの研究会を踏まえた包括的な議論を行い、そして、第10回研究会(9月6・7日)はシカゴ大学のフォックスウェル氏の協力を得て、同大学のアートセンターでワークショップを実施し、発表と討論を通して、主に米国の美術史研究者との意見交換を行った。また、東南アジア調査(6月17-25日:シンガポールとインドネシア、8月7-12日:ヴェトナムとフィリピン)を実施して現地研究者との意見交換を行った。 国際シンポジウムは、福岡会場(11月8・9日)と金沢会場(12月6・7日)で計4日間、各セクションに次の4つのテーマ ― ①「美術」にかかわる分類の検討-漢字文化圏を中心に、②「美術」の脱植民地化-グローバル化の中で、③同時代美術の動向と美術館-「美術」のオルタナティブをめぐって、④「美術」概念の再構築<アップデイト>-翻訳と変容 ― を掲げて開催し、パネリストによる発表とコメンテーターによるコメントと討議を行った。このシンポジウムの内容は平成27年度に報告書としてまとめる計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画のとおり、平成25~26年度に当初予定していた計10回の研究会ならびに調査活動を通して、日本国内の研究者のみならず、欧米やアジアの研究者との意見交換を行い、集大成としての国際シンポジウムを開催して大きな成果をおさめることができた。勿論、本科研が課題とする日本における「美術」概念の再構築に向けた議論は、このシンポジウムをもって完結するものではなく、むしろ更なる議論の必要性を喚起した点を評価したい。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、これまでに開催した計10回の研究会と調査活動、そして国際シンポジウムの成果を踏まえ、4回程度の報告会を開催する。本科研が課題とする日本における「美術」概念の再構築に向けた議論を更に前へ進めるために、今後の展望や残された課題について、より多くの研究者と意見を交換する。最終報告としては、国際シンポジウムの発表や討論を中心に、研究会その他の種々の成果を取りまとめて報告書を作成する計画である。
|
Research Products
(45 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 近代日本美術と版画2014
Author(s)
佐藤道信
Organizer
第2回国際木版画会議 国際木版画会議国際委員会
Place of Presentation
東京芸術大学
Year and Date
2014-09-13 – 2014-09-13
Invited
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-