2014 Fiscal Year Annual Research Report
海賊史観から交易を検討する:国際法と密貿易―海賊商品流通の学際的・文明史的研究
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25244011
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 建輝 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (00321620)
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (20248751)
藤原 貞朗 茨城大学, 人文学部, 教授 (50324728)
呉 孟晋 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 学芸部列品管理室, 研究員 (50567922)
榎本 渉 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (60361630)
橋本 順光 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (80334613)
鞍田 崇 明治大学, 理工学部, 准教授 (80469618)
大西 宏志 京都造形芸術大学, 芸術学部, 教授 (90351361)
CRYNS Frederik 国際日本文化研究センター, 研究部, 准教授 (90370139)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 芸術政策・産業 / 海賊 / )密貿易 / 知的財産 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)フランスのパリ日本文化会館において、『時のうつわ、魂のうつし』と題するシンポジウムおよび、それに関連する展覧会『「うつわ(器)」と「うつし(写)」:うつろいゆく形の生命」』を開催した。展覧会は1月20日から24日、シンポジウムは1月23日・24日に開催した。展示者・シンポジウム参加者は以下のとおり:藤原貞朗, 近藤高弘, 岡本光博, 大舩真言, 大西宏志, Murielle HLADIK, 橋本順光, 山中由里子, 鵜戸 聡, 西田雅嗣, Augustin BERQUE, Philippe BONNIN, 稲賀繁美。研究の中間的成果をフランスの公衆・研究者に発信し、欧州および現今の国際基準では二次的な複製と低く評価されがちな「うつし」という価値観を日本語圏の外の言語圏において復権・評価するために一定の貢献をなしたものと、会館および地元のメディアによる評価を得た。(本件では、別途の経費補助を併用した)。
(2)研究代表者は、当該年度の計画に沿い、平成26年5月23日・24日に、国立新美術館「イメージの力」に取材した。11月8日・9日、福岡アジア美術館でアジア美術トリエンナーレに取材、さらに9月22日から28日のフランス出張によりアルベール・カーン美術館の日本家屋修復のための基礎作業、および上記(1)のパリ日本文化会館でのシンポジウムおよび展覧会のための準備交渉に従事した。
(3)研究協力者の範麗雅は、3月18日から23日、浙江省温州医科大学外国語学院において「東アジア文化交流:人と物の流通を中心に」に参加し、当該研究会に関する研究発表を行なうとともに、研究遂行に必要な資料を入手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いずれの分科会も順調に研究が進捗しており、当該年度に予定していた研究会実施、社会発信、実績成果の社会還元などを着実に実現しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
第3年次最終年度については、研究費が制限されているため、第2年次までの成果を受けて、これらを成果報告書などのかたちで社会還元してゆくことに重点を絞る。 具体的には、複数言語での国内外での研究成果の公開準備のための翻訳作業、編集作業のために研究補助者を雇用、翻訳者への謝金の支払いを予定している。なお、計画調書に記載していた本務校での国際研究集会の開催については、本務校での日程調整、募集枠等の関係で実施せず、前述のとおり複数言語での成果物の出版等による社会還元を予定している。
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Research Products
(50 results)