2017 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative Colonial History: Colonial Administration and Center-Periphery Interactions in Modern Empires
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25244025
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宇山 智彦 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 教授 (40281852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 千果子 武蔵大学, 人文学部, 教授 (00319419)
秋田 茂 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10175789)
前川 一郎 創価大学, 国際教養学部, 教授 (10401431)
河西 晃祐 東北学院大学, 文学部, 教授 (10405889)
小沼 孝博 東北学院大学, 文学部, 教授 (30509378)
水谷 智 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (90411074)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 比較史 / 植民地 / 帝国 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度はロシア革命100周年と重なり、旧ロシア帝国周縁部や帝国間・植民地間の関係の視点からロシア革命史・ソ連史を見直す仕事を多く行った。特に、岩波書店から刊行された「ロシア革命とソ連の世紀」シリーズの第5巻『越境する革命と民族』では、ロシア革命前後の民族問題、朝鮮など他の植民地にロシア革命が与えたインパクト、ソ連の民族政策の多面性と国際的文脈などを論じた。12月に北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターと共催した国際シンポジウムThe Russian Revolution in the Long Twentieth Centuryでは、帝国主義と反帝国主義、資本主義と共産主義が交錯し、たびたび戦争も起きた20世紀の世界で、ロシア革命・ソ連と民族自決・脱植民地化がどのような関わりを持ったかを、アジア諸地域やアフリカ、中米なども視野に入れながら議論した。また、アメリカ、イギリス、カザフスタン、トルコなど諸外国で開かれた国際学会でも、関連する報告を行った。 科研の最終年度に当たり、2月には総括討論会を実施して、辺境・植民地における帝国権力の内在化と人々の主体性、「植民地近代」が持った切実な意味とその遺産、帝国・植民地秩序と人の移動の関係、冷戦の植民地主義的文脈、およびこれらの問題に関する地域間比較などについて、この科研で得られた成果を話し合った。また、近現代の帝国による「差異の政治」と脱植民地化、およびそれらの国際的文脈を論じた論文集、Comparing Modern Empires: Imperial Rule and Decolonization in the Changing World Orderを刊行した。全体として、西洋史と東洋史、海洋帝国と大陸帝国といった二分法を超えた比較によって、植民地史の多面性と今日的意義を明らかにする多くの研究をすることができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(56 results)