2015 Fiscal Year Annual Research Report
中世・近世移行期における守護所・城下町の総合的研究
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25244031
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
仁木 宏 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (90222182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 均 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10621427)
本多 博之 広島大学, 大学院文学研究科, 教授 (30268669)
山村 亜希 京都大学, 大学院人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (50335212)
秋山 伸隆 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (60142337)
津野 倫明 高知大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60335916)
堀 新 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (80296524)
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Project Period (FY) |
2013-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 城下町 / 陣屋町 / 山の寺 / 越前国 / 大和国 / 都市 / 中近世移行期 / 地域社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
・城下町科研・福井研究集会「中近世移行期越前国における都市・地域・権力 ―一乗谷から北庄(福井)へ ―」6月20日(土)~21日(日)、福井市地域交流プラザ。「中世後期越前における都市と地域編成」松浦義則(福井大学(名誉教授))、「平泉寺の地域編成と勝山・大野・北庄への転成」阿部 来(勝山市教育委員会)、「西山光照寺と町・町人 ―一乗谷・安波賀と北庄―」宮永一美(福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館)、「越前朝倉氏領国を石造物(笏谷石)と山城から考える」赤澤徳明(福井県教育庁埋蔵文化財調査センター)、「北庄(福井)城下町の発達」御嶽貞義(福井県教育庁埋蔵文化財調査センター)、「領域編成と権力構造 ―「郡」と「領」―」長谷川裕子(福井大学)、「16世紀における都市と権力 ―全国からみた越前―」仁木 宏 ・城下町科研・大和研究集会「16・17世紀大和国における都市と権力 ―城下町・陣屋町の成立と変容―」10月31日(土)~11月2日(月)、葛城市歴史博物館。土平博(奈良大学)「大和国の近世城下町と陣屋町」、山川均(大和郡山市教育委員会)「筒井城・多聞城・郡山城と城下町」、冨田真二(高取町役場)「高取城と城下町の成立」、辻本宗久(宇陀市教育委員会)「宇陀松山城(秋山城)と城下町の変遷」、葛本隆将(平群町教育委員会)「中世龍田城から龍田陣屋町へ」、福島克彦(大山崎町歴史資料館)「寺内町と城下集落 ―今井町・八木と十市氏-」、岡村喜史(本願寺史料研究所)「陣屋町としての近世寺内町」、清水琢哉氏(田原本町教育委員会)「田原本寺内町について」、山崎竜洋(五條市教育委員会)「二見城と五條・新町」、仁木宏「中近世移行期における大和国の特徴」 以上、2回の研究集会を開催し、越前国・大和国における中近世移行期の地域社会の変容を、城下町を中心とする都市の変容から解明することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで2年半の期間で、合計5回の研究集会を実施し、それぞれの地域における中近世移行期の地域社会の変容を、城下町を中心とする都市を中心課題に解明してきた。それぞれの地域の個性と、全国的に普遍的な動向を看取することができつつある。 それぞれの研究集会には、数十名の参加者があり、実施地域のみならず、全国から多くの研究者に集まっていただいている。市民の参加も多い。こうした研究者の方々に他地域の歴史を学んでいただくことで、それぞれの地元について客観的な判断をしていただけるようになるものと期待される。 研究集会の機会以外にも、研究分担者、連携研究者のみなさんには、実地研修をしていただくなどして最終年度の総括シンポジウムの準備をしていただいている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、6月に金沢市(加賀・能登・越中)、11月に米子市(因幡・伯耆・出雲)、12月に可児市(美濃)、3月に小山市(北関東)で研究集会を開催する予定である。これらの研究集会にも、地元・全国の研究者に参加いただくとともに、市民の方々にも参加を広く呼びかける予定である。 最終年度である平成29年度の準備も進める。大阪市(摂津・河内・和泉)での地域研究集会と、総括シンポジウム、資料集の発刊などを予定している。
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Research Products
(15 results)